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#226(Re) みんなと一緒に教室にいられないという子たちに、何と声をかけようか

2024.9.4.
夏休み明けから配置が変わったので、思うこといろいろ。変化って、気付きをもたらしてくれるよね。

今回は、「通信制高校で授業をして考えさせられたこと」…の過去記事を。



◆◇◆◇◆◇

2022.12.8.
その日はかつてないバッドコンディションで、通信制高校のサポート校へと向った。結局3日、仕事を休んだ。

でも、今日は代わりはいない。
その日はサポート校で、体育の座学と実技がある。体育の講師は私しかいないのだから…。

通信制高校とは…
レポートの提出や試験をクリアすることで単位を獲得していく方式の高校。ただし、サポート校というものがあり、そこで日々時間割に沿って授業が行われていて、レポートを進める補助となっている。(家で一人でやるにも限界がある。)
また、スクーリングという、登校しないと単位がもらえない授業もある。

私の「通信制高校」の認識


通信制の高校は、自らそこに行きたくて入ってきたという人は少ない。高校に入って友人関係がうまくいかなくなって…とか、全日制の学校のやり方に全く合わなくて…とか、中学校の頃からずっと不登校で…などなど、「大多数の人が選んでいる道が合わなくて」ということがほとんどである。

通信制という選択もありだよね、と思うのだが、それは実際に経験していない私個人の意見で、みんなどこかしらに何か傷を抱えている部分があるのだ。



授業中、自分をコントロールできなくなって暴れた子がいた。
腕を掴まれたり暴言を吐かれたりして驚いたが、私がどう立ち回っても回避できなかったと思う。

授業終わりにスタッフの方とそのことについて話をしていた。(私としては反省会。)



普段、中学校の不登校支援ルームをやっていても感じる、傷を抱えた子への声かけの難しさ。

「こういう子たちへの対応って、難しいですよね。。。」
と、呟いた私に、そのスタッフの方がある話をしてくれた。

前に、サポート校から巣立っていって、でもその後周りと馴染めずまたサポート校に戻って来た子がいて、その子に言われたんだよね。

「サポート校って、まじでポケモンセンターだから。」

って。それがすごく衝撃的でね。

それまで、腫れ物に触るじゃないけれど、ここに来る子たちに「やりたくなかったらやらなくていいよ。」「大丈夫だよ。」「いいよいいよ。」って、優しくというか甘やかしてというか、そんな風に対応してきたんだけど、そんなに守られてばっかりいたら、この先社会に出て、馴染めなくなっちゃう。そうしちゃダメだと思って。
そこからは、ダメなものはダメって言うことにしたよ。基準は社会に出たときにOKなのかどうか

なるほど…。

ちなみにポケモンセンターとは、ポケモンのゲーム内で、主に町にある、手持ちポケモンの回復、およびポケモン通信を行う施設のことだ。


ちなみに私、中学校の不登校支援ルームでは、まずは関係作りとコンスタントな登校を重視して、美術や家庭科の課題をしたり、カードゲームをしたり、植物を育ててみたりということをしている。
学校や先生たちからは「不登校支援ルームでは、もっと勉強をさせた方がいい」というような圧を感じているのだが(というより、何遊んでばっかりいるんだ、という目線を感じることがある。)、それも少しでも勉強させた方がいいのだろうか…。

ということも聞いてみた。

その子たち、学校には来ていて、教室には入れないんでしょ?とにかく家から外に出られるなら、その時点で○だよ!それこそ通信制とかの学校でも勉強進めていけると思うよ。

来ても暴れちゃったり、引きこもりになっちゃったりしたら、それは社会に出てもやっていけないでしょ?

その子たちは、教室入れないことに引け目を感じてるかもしれないけど、それでも学校に来られているなら、絶対大丈夫。

って、言ってあげて!勉強は後でどうにでもなるから!

という、力強いお言葉をいただいたのだった。


私は、ずっと学校が好きで、学校が楽しい楽しいと過ごしてきた人間なので、「そんなあなたに、私たちの気持ちが分かるはずない」と言われてしまうと本当にそれまでなのだが…

腫れ物に触るように対応するのではなく、
一人の人として敬意をもちながら、
受け止めるべきところは受け止め、
でもそれはダメというところは引かない。
その基準は、社会に出て通用するかどうか。

そういう関わり方をしていきたいな、と思った。



真面目真面目なお話でした。




#教員エッセイ
#学校が苦手な生徒たち

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