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2023.6.21.
私の頭の中だけでいろいろ巻き起こった話。


レオ=レオニさんが好きだ。

読んだことのある中で好きなお話ランキングをあえてつけるとすれば…
1位:フレデリック
2位:おんがくねずみジェラルディン
3位:スイミー
だろうか。



で、皆様ご存知、光村図書出版の2年生国語といえば…スイミー!ヘルプに行っている2年生、どのクラスでもスイミーの学習が始まっていて、私は一人でテンションが上がっている。

個人的にはお話だけでなく挿絵も含めて作品だと思っているので、教科書に載っていない絵もぜひ見てほしいところ。ほんと、どれもステキなの。どうやって描いてるんだあれ。版画?

主任のクラスでは絵本を紹介していたり、タブレットでカラス貝を画像検索していたりと、同じく愛を感じる…!


今年は、スイミー出版60周年だそうで。

先日谷川俊太郎さんの「絵本百貨展」に行ったときも、ミュージアムショップの常設レオレオニグッズを購入したところ、スイミーのステッカーや判子がついてくるというサプライズ!

サイトを見たら「自分でスイミーの絵が作れるスタンプ」と書いてあった!そうか、インクの色でね!

そしてTOLOTさんという写真プリントの会社ともコラボして、フォトブックスイミーバージョンが作れるという企画も。

可愛いー。私に子供がいたら作っちゃうわー。というか、私がお世話になっているしまうまプリントさんがやってくれたらよかったのに!



実は1枚、スイミーポロシャツを持っている。グラニフさんとスイミーのコラボポロシャツ。

この記事のトップ写真のやつなのだが、久しぶりに引っ張り出して出勤時に着てみた。どのクラスに入っても、子供たちが速攻で気付く。
「あ!!!先生、スイミー着てる!」
タイミングお構いなしに反応するので、入ったのが算数でも大声でスイミー発見アナウンスをしてしまい、周りの子たちの集中力が削がれることが分かった。まあ、慣れたら言わなくなるだろう。担任の先生方、すみません。




そんな中だったので、頭の中がレオ=レオニ&スイミーづいていて、プール指導の流れを考えながらも、水…くらげ浮き…うーん、チラつくスイミー。

スイミーに出てくるいろんな海の生き物になりきろう!

とかで指導を進めたら、ちょうど国語でみんなやっているわけだし、動きがイメージできる共通言語としても使えるんじゃなかろうか?説。


というわけで、使えそうなものをピックアップ。

★にじいろのゼリーのようなくらげ
 →くらげ浮き
★水中ブルドーザーみたいないせえび
 →水をかきながら進む動き
★見たこともない魚たち
 →伏し浮きしながら友達に引っ張ってもらう(見えない糸で)
★長いうなぎ
 →水中じゃんけん→じゃんけん列車でみんな繋がる
★おそろしいマグロ
 →けのびの姿勢(ミサイルみたいにつっこんできた)

楽しそうじゃないか♪



ということで、一貫してスイミー…まではいかなくとも、指導の中に取り入れるのは簡単にできそうなので、やってみることにした!

入水、水慣れ、もぐる…などをやっていった後、唐突に

「けれど 海には すばらしいものが たくさんあった。
おもしろいものを見るたびに スイミーはだんだん元気をとりもどした。」

怪しい指導者である。

「にじいろの ゼリーのような…???」

「くらげ〜!」

「じゃあ、くらげになったつもりで、みんなも力を抜いてゆらゆら浮かんでみましょう。」



えー、結果、どうだったかと言うと、

大変中途半端に終わった。笑。


まず、そんな細かいことよりも子供たちは今年初めてのプールに夢中だった。「プールの楽しさ>スイミー」である。きちんと静かにさせて伝える部分と、ある程度勢いで流す部分を考えながら進めていたが、きちんと静かにさせてからスイミーネタを投入するハートの強さは私にはなかった。笑。さらに、地声で指導していたので、遠くの方の子は聞き取りにくかっただろう。伏し浮きで引っ張ってもらうのもけのびも指導の時間が取れなかったし、じゃんけん列車は最後の方でぐちゃぐちゃになり、しっぽを忘れるほどの長いうなぎは完成しなかった。

うーむ。

スイミー、失敗!!!



プールに入れたこと自体が大変楽しかったようなので、なんか余計なことしなくても良かったなあと終わってから反省。

片付けをしながら、一緒にいた担任の先生に「何かこうした方がいいとかありますか?」と聞いて細かいことのアドバイスをもらった。最後、付け足すように「あ、スイミー良かったですよ。」と言われ、

逆に恥ずかしかった!だって良くなかったもん!



なくても困らないけれど、あったら面白いんじゃないかというところにこだわる…私は無駄を愛している。

トライ&エラーよ。


◇◇◇◇◇

ちなみにこの記事を仕上げるまでにヒントになったものたち↓

①スイミー比喩指導についてのツイート(岩下修さん)

なるほどおおお!比喩の学習の入り方が面白い。

②細部にもこだわる水ダウのプロデューサーの話(花田礼さん)



#教員エッセイ
#スイミー失敗
#失敗は成功のもと

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