フロランタンの甘い誘惑
#734
2025.2.26.
きっかけは些細なことだった。
毎年友達と行っていたお墓参りに、今年は母優子と一緒に行った。
友達と行くときは昼前に集合→お墓参り→ランチ、というパターンが多いのだが、この日はランチをお腹いっぱい食べてから午後に行ったので、ちょっと散歩しようということになったのだ。
場所は、日暮里駅周辺。谷根千と呼ばれる、谷中・根津・千駄木を中心としたエリアで、下町情緒あふれる街並みが残る都内有数の散歩スポットらしい。
確かに、墓参りに行くまでの道にも、そこかしこに小さくてオシャレなカフェや雑貨屋さんが点在していて、目移りしてしまう。
「私、ユウヤケダンダンに行きたい！」
と、母優子が言った。何じゃそれは。
優子によると、谷中銀座商店街にあるレトロな雰囲気の階段だということが分かった。
いろんな寄り道もしつつ、谷中銀座商店街に到着。
人、人、人！！！
こんなに賑わっているとは知らなかった。
商店街は短いようなので、どんなお店があるのか端まで行って戻ってくることにした。そこで、とあるお店を発見したのである。
★フロランタン専門店 「アトリエ ド フロレンティーナ」
商店街の中に「フロランタン専門店」を掲げる店を見つけた優子は、ちょっと私買ってくるわと店内に入っていってしまった。狭いけれどオシャレな店内に、お盆に少しずつ乗せられたお菓子…これは絶対お高いやつだ！
しばらくすると、優子が手に紙袋を持って出てきた。
この、超可愛らしいサイズ（一口サイズになるように4つに切ってあると書いてあったけれど、私の一口はこの切る前の大きさだと思う）で220円だそうだ。家でおやつに食べてと2つもらった。
★手作りフロランタン
その2日後の昼過ぎ、母優子からLINEが来た。
「フロランタン作ってみた」
私が1日1個ずつ大事に専門店のフロランタンを食べている間に、母優子は手作りフロランタンを量産していたのである。
しかも大きい。専門店の一口カットと優子の1カットを比べると、多分9倍。
美味しそすぎる！！！
★フロランタンブームは続く…
その約2週間後、家族の誕生日祝いで実家に行くと、優子と小学5年生の姪1が…またフロランタンを作っているという！月に2回のフロランタン手作りはやりすぎだ！
しかし、前回の手作りフロランタンは写真が送られてきただけで私の口には入らなかったので、今回は分けてもらえることになった。
すみません、半分食べた段階で撮ってないことに気付いたので、本当は6カット入ってた！
優子からこれを受け取ったとき、作っていた姪1が「フロランタンは1日1個までにしよう♪」と言っていたことを聞いた。甘いものに目がなくてお菓子もよく食べる（だけどスリムな）姪1がそんなことを言うなんて珍しいなと思ったら、
実際に作ってみたことで、砂糖やバターがありえないくらい大量に使われてることが分かったらしい。
姪1が控えるレベルの原材料なんだ…と恐ろしくなり、私も1日1個を徹底することにした。残り1個。大切に食べよう。
専門店さんのサイトで、フロランタンについて書いてあった。
メディチ家の姫がフランス王のもとへ
嫁ぐ際にフィレンツェから伝えられたお菓子…
そんな幸せなストーリーがある
フランスの焼き菓子 フロランタン
メディチ家！フィレンツェ！
思いがけず先日の旅先ワードが出てきたので、ちょっと運命めいたものを感じてますますフロランタンを身近に感じたのであった。
ちょっと高級なだけあって、ちょっと高カロリー材料が使われているだけあって、フロランタン美味しい！幸せの味がする！
ブームがいつまで続くか分からないけれど、私のダイエットを妨げてくるこの美味しいお菓子と、上手に少しずつ付き合っていきたいと思う今日この頃である。
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