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#035(Re) 朝の連続小説〜毎朝本の読み聞かせ〜
2023.2.21.
タイムリーなことに、今日、まさかの図工で読み聞かせをしてみた。
4年生が「本から飛び出した物語」という単元に入ったからである。ある本を読み聞かせして、もしこの本で作品作るならどんな場面がいいと思う?どんな素材が使えそう?これってどう表したらいいかな?などと試行錯誤する例に使うためだ。
読んだのはこちら↓
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教育実習の時1年生に向けて読んだ以来なのだが、フルートを吹くシーンがあり、リコーダーを横向きにして吹くという技を繰り出した。(ちなみに吹いたのは「魔法の鈴」の出だしの部分である。)音まで楽しめる読み聞かせなのでおすすめ。
ということで、以前書いた「朝の連続小説」の記事をどうぞ↓
◆◇◆◇◆◇
2022.5.24.
小さい頃から、読書が嫌いな子供だった。
どのくらい嫌いだったかといえば、
「夏休みの読書感想文のために本を読むのが嫌で、『十五少年漂流記』の後書きだけ読んで感想文書いて出した」
くらいである。
(ちなみにその読書感想文はなぜか代表に選ばれ、出品のために書き直しをする羽目になった。無欲の勝利である。…勝利じゃないなあ…。)
読むといえばマンガ。
マンガになっていれば歴史や伝記も読めたし、あのドラえもんとかの学習マンガも好きだった。
文字だけのものを読むのが苦手だったんだろう。
そんな私も成長し、読書量の少ないまま大人になった。
食べ物とかでもそうだろうが、成長すると今まで苦手だった食材が美味しく感じられるようになったりする。
読書についても食わず嫌いなところがあったかもしれない。読書好きな友達が紹介してくれる本はどれも面白いと思ったし、どハマりするものがあれば夜中の2時とか3時とかまで気になって読み続けてしまうことも。(宮部みゆきとか特に)
本の素晴らしさは多くの人が語る通り。
あぁ!昔に戻って小学生の私に読書の楽しさを教えてあげたい!
でも、タイミングやおすすめする本によっても刺さり度が違うんだろうな…
けれども私は教師!
タイムスリップはできないけれど、今の小学生に読書の良さを伝えることはきっとできる!
ということで、これまた仮説実験授業のサークルで教わった「朝の連続小説」をやってみることにした。
「朝の連続テレビ小説」のように、毎日ちょっとずつ読み聞かせをしていく取り組みである。
学校の朝の時間に余裕があればそこで読むもよし。私はその頃、国語の授業にかなり苦戦していて、単元学習を進めるってなんか難しい〜楽しくできない〜と困っていたため、国語の授業の最初に取り入れることにした。
連続小説(5分)→漢字学習(10分)→単元学習(30分)
みたいな流れにした。
まぁ、結局後半の時間が短くなっちゃうんだけど!
以下、オススメの本たち↓
「ねこのピート はじめての学校」
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これは1年生担任になったら、絶対1週目に読む!
書画カメラで絵を拡大しつつ、YouTubeに出てる朗読を流すのがよい。
なぜかというと…曲が付いているから!
めちゃ簡単なフレーズの繰り返しなので、途中から子供たちが歌い始める。
そして終わると「もう一回!!!」と言われる。
その後の学校生活にも応用可能。
運動会〜かなり最高♪
お掃除〜かなり最高♪
地獄のシャワ〜かなり最高♪
何より素晴らしいなと思うのは、このシリーズ、物語の最後にちょっとした教訓というかメッセージみたいなものが入っていること。
この本の場合は「新しいものに出会うって、とっても素敵なこと」とあった。
いやー、この本が素敵だわ!
なんでもただ会社
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これは1年生以外で初めて読み聞かせをするときに必ず採用する1冊!連続小説初心者にもオススメ。
なぜかというと…
7章くらいに分かれているんだけど、どの章も5分くらいで読めるし、「この後どうなるの?」みたいなところで終わるので、
普通に1章ずつ読んで
「この続きは…また明日!」
というと
「えーーーーー!いいところなのに!!!」
と言われる。はず。
オチがあるんだけど、さすがに対象年齢が中学年なので、高学年だと「え、そんなあっさりなオチかい」みたいな反応をする子もいる。
君らだって結末めちゃくちゃ気になってたくせに〜!
窓際のトットちゃん
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これも全学年いけると思う。(中学年〜かなぁ?)個人で文庫本手にとって広げただけだと、小さな文字がビッシリで「おぇ〜」ってなる子もいるはずなんだけど、読み聞かせにすると内容が面白いのでみんな引き込まれる。
トモエ学園みたいな学校いいなーと思う子がいっぱいいた。
昔ながらの表現や物の名前が出てくるので、都度解説をはさみながら。戦争の話とかもね。
これも1回で1章読むんだけど、長い章は「今日は長いから5分ぶんね」と言って、タイマーかけて読む。
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
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最近ではアニメ化されるわ西武園ゆうえんちのアトラクションになるわで、「紅子さん出世したね〜」と思ってしまう読み聞かせ勢。
有名になってしまった分、最近は題名読んだだけで「あ、これ知ってる!いい話だよ」とかフライングする子もいる。
これは1話5分はムリなので、5分タイマーをかけ、鳴ったらその先のキリのいいところまで読むというスタイル。前後半って感じでいける。
青空晴之介
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これは高学年じゃないと難しいかも。昔ながらの言い回しが入ってくる上に、ダジャレ的ギャグも出てくるので、聞きながらすぐ理解するには中学年だと厳しそう。
全5巻で、1巻ごとに完結する部分と、謎が深まったり明らかになったりする部分がある。5巻まで伏線覚えていたりするのはちょっと大変かも…。
以上5冊、毎日ちょっとずつだったらやりやすいし、結構子供たちが覚えてくれているので、オススメ。
「みんな面白かった?こんな小さい字の本読んだのと同じだよ、すごい!」
「本を読むって楽しいね〜」
と、小学生の頃の自分を思いながら時々子供たちに語りかけるのも忘れず。布教、布教。
「先生!夏休みに銭天堂買ってもらったんだよ!」
とか報告あると、ニヤニヤしちゃう。
本嫌いだった自分でもこのくらいの手札はあるので、ぜひ皆さんのおすすめ本も教えてほしい。