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#659 傘にいくらまでならかけられる?

2024.10.23.
傘がない。
正確には、真っ当に使える傘がない。


学生から社会人初期にかけて、傘は私にとって1、2位を争うレベルの「忘れる物」であった。

うっかり電車に置いたまま降りてしまう。
習い事に行って帰りは晴れていたから忘れてきた。
天気予報確認せずに出てきたらザーザー降りなのでコンビニで買う。

そんなことを繰り返してきたら、家に大量のビニール傘が貯まることに。


「安い傘を買うから、忘れたりすぐ買ったり、蔑ろにしてしまうんだ。きちんとした傘を、雨の日がちょっと楽しくなるような傘を買ってみよう!」


◆その①/森本千絵さんコラボ傘

そんなことを考えていたとき、私の好きなアートディレクターの森本千絵さんが、伊勢丹新宿店とコラボするという情報を発見。

大賑わいの新宿伊勢丹に足を運んだとき…傘がコラボグッズにあるのを発見!あーでも残念なことに、その素敵な傘の情報がネットのどこにも見当たらない。。。

まさかのこの写真のみ…!情報量すごい

柄もとても好きなのだが、それに加えて普通の傘よりも骨の数が多い構造も好きだった。番傘みたいな感じのね。

値段はいくらだったか…5000円以上だったことは確実だと思う。もしかして10000円超えていたか?

これまでで一番好きで一番高い傘を手に入れた。つい最近までずっとこの傘を使い続けていて(最終的に電車に置き忘れたけど)相当長い間、お気に入りの傘であり続けてくれていた。2015年からだから…なんと9年も!


◆その②/モネの睡蓮傘

その①の傘を5年以上使い続けて、柄は可愛いけれどさすがにもう生地もヘタってきたし汚れも気になるしで、新しい傘をお迎えしたいなと思っていた頃だった。

確か神保町の三省堂の向かい側にあった雑貨&文房具屋さんだったと思うのだが、モネの睡蓮の柄の傘が置いてあったのだ。

これ

確かこれは…1500円とか、安かった気がする。だからこそ、「雑貨屋の傘だし、そんなに高くないし、本当に睡蓮のプリントが貼られただけの傘なんだな。すぐに壊れそう…。」と思ったが、気に入った柄がまたすぐに見つかるとも限らないので購入!

これで、私の持ち傘は2本。「もう6年も使っている森本さん傘」か「壊れやすそうな睡蓮傘」である。

この2本使いが傘の寿命を長くしてくれたのだろうか、その後は2本の傘で気分に合わせて使うものを選ぶことができた。

初詣で雪まみれになった日も
大雨の中、クロックスで姉の元を訪れた日も


そんなお気に入り①と②が…。

①はついに置き去りにしてしまい、②は骨が折れた。



◆その③の候補として思いついた傘

折れた睡蓮傘は、まだ傘の機能としては使えるので、今はそれでなんとかしのいでいる。が、これを機に、新たな傘を購入してもいいのではないだろうか。2本はそれぞれ、十分すぎるくらい元を取っている。

可愛くて…

元気になるような…

ステキな柄の傘。


そこで思い出したのが「ヘラルボニー」である。

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験カンパニーです。国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。

PR TIMESより

知的障害のある作家さんが作った作品のライセンスを管理し、ビジネスを展開する会社…というのを、私に最初に教えてくれたのは、音楽のY先生だったと思う。見せていただいた作品が、どれもステキだった。

そのときの記憶は点となって、しばらく私は存在を忘れていたのだが、そこに「かぞかぞ」の岸田奈美さんが繋がる。岸田奈美さん、もしやヘラルボニーを着ているな?と思って検索してみたら、制服を作ってもらっていた!


いやあ、どれも柄がステキ!ワンピースとか面積が多いやつだと使うときにドキドキしてしまいそうだけれど、もっと面積の小さいものなら…
傘なら…!!!

見つけた。アートアンブレラなるもの。

特にこの柄がいいなと!

オラ、雨の日なのにワクワクすっぞ!

いいなー、いいなー!
こういうのを探してたのよ!

しかし、残念なことにこれは2021年の情報で、今では売られていないことが分かった。

しかも……

35,200円!

今の私が傘にかける金額として、それは無理ー!

これ買っちゃったら、気軽にコンビニとかで傘立てに置いておけないかも!
汚れそうな場所とかにも持って行けないかも!
雨で濡れて痛むのも嫌だから、もう1周回って晴れの日にしかさせないかも!


結論。

・ある程度きちんとした傘を持つことで、物を大事にする姿勢が身につく。

・35000円の傘が売られていても、本当に欲しいものであればえいやと買えるくらいの経済的余裕、作ってこ!

・ヘラルボニーが思った以上にステキ且つ高いから、どこかのタイミングで何か買いたい!



#教員エッセイではない
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#モネの睡蓮
#ヘラルボニー

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