「わたしの部屋」暮らしレシピ #4 雑誌による情報収集
本が好きでいろいろと見るのですが、雑誌ほど、よく見返す本はないように思います。
実は書店に置いてある雑誌は現在販売されている物だけなので、それだけでは自分のやりたい事や興味のある事はカバーできません。
本は出会いだと思っているので、必ず地方に出張したりすると町の古本屋さんがあれば入ってみて、雑誌コーナーを見ています。
意外なところに意外な物があったりするんですよね。
ECサイトでの本の購入もとても便利な時代になりましたが、ECサイトでの本の購入は大部分が「自分が知っていて、探している本」がほとんどでは無いでしょうか。
新たな発見という意味では、まだまだ町の書店や古本屋など、各々の販売員さんがセレクトした書棚を見る事はとても楽しいです。
何か興味がある本があればとりあえず買ってみる。
本も買って読まなければ全容は分かりません。
立ち読みだけで要点を掴んだ様に見えても気づかない事は多いのです。
暮らし関係の本で、最近まとめて買った物が雑誌「住む」です。
2006年〜2014年までを集めました。
それ以降は部分的に担当者が変わったのか、フォトグラファーが変わったのか、雑誌の雰囲気がガラリと違います。
トーンを抑えたウェットな写真と、キャッチフレーズがまた読む人を引き込ませます。
毎号、これらのコンセプトを考えるのにどれだけの時間と集中力を要したかを考えると頭が下がるばかりです。
2冊目は「GATHER JOURNAL」というニューヨークの雑誌です。
買ったのは最近ですが、これは2017年冬のイシューです
表紙に「Seasonal Recipes and Exceptional Ideas」とあり、直訳すると「季節のレシピと優れたアイディア」です。
タイトル通り、こんな組み合わせ絶対思いつかないなと感じさせる斬新なレシピと、テーブルコーディネート。
バングルや指輪、葉巻、花ビラを配置して、ジャムをクロスにこぼしているところを、ヴィンテージ感溢れるレンズで捉えています。
コンクリートの上にシルバーのお皿、ゴールドのリングと玉ねぎ、の写真なんかは個人的にグッときました。
細かなサイドの付属品まで力を抜いていない、編集の熱量を感じました。
その他、雑誌 季刊銀花。
70年代頃のものを集めていました。今でもよく見返します。
工藝青花。自身の品物を載せてもらったり、イベントにも関わったりしました。布の感じが経年で変化していくのもいいです。
こういった感じで、いつも書店や古本屋をめぐるわけですが、新しいアイディアはやはり偶然の出会い無くして生まれないと思っています。
ウィズコロナの時代において、ECや動画の分野が注目され、僕自身もECサイトを運営している身なのですが、実店舗、特に町の本屋だけはなくなって欲しく無いなと思います。
最近は蔦屋書店を初め、エリアごとに明確にコンセプトが分けられている本屋も多くなってきました。
一人の書店員さんのキュレーション力が重要となり、そういう本屋さんは広すぎないセグメントによってファンを獲得している様に思います。
暮らしのヒントはECの中にもありますが、あまりに情報が膨大すぎて、実店舗に行って、五感で情報を取りに行く、という事とは全く違います。
暮らしを豊にするには、まず町の本屋へ、古本屋へいってみましょう。
お気に入りの書店や、店員さんのセレクトを見つけて。
今の物も、昔発刊された物も分け隔てなく、いろいろな気になるアイディアを少しずつ収集して、それを取り入れ編集して行きましょう。
今よりもっと充実した暮らしにするために、外に出かけて自身のアップデートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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