部活を変える!母たちは動いた③
間が空きすぎて、ごめんなさい。繰り返しになりますが、以下同文。
5、アンケートの集計
・車出しについて
②の記事でも書いたけれど、アンケートでは期待したよりも、協力的な回答が多かった。結果を見せて「この通り、今までの頻度での遠征は難しいです!!」と言うにはちょっと弱い。「毎回少し誰かが頑張れば行けそうじゃん!協力してくれよ!」と言われてしまっても不思議でないくらいの結果になってしまった。ただ、その「少しの協力」をするのは、いつも私とMさんで、結局大きな負担になっていることは否めない。「ドヤッ」と見せて、ひと目で納得してもらうのは難しいかもしれないけれど、難しいものは難しいと伝えなくては…。
・遠征などの頻度について
適当だと思う遠征などの頻度については、ほぼ予想通り。期待した結果が得られた。車出しができる人もできない人も、そもそもそれほど多くの遠征を希望していなかった。「そんなに大変じゃない運動部」として、ウチの部活を選んでいる子も多い。勉強に力を入れている子も多く、週末は特に休む子も多い。参加率は60%といったところか。毎週のように遠征をしたいコーチとの間にある温度差は、これで示せるだろう。
・指導方法や部活の在り方ついて
自由記述で回答をお願いした指導方法や部活の在り方についての回答で上がった意見はほぼ私たちの意見と同じだった。
・機会を全員に均等に与えてほしい
・みんなを平等に扱ってほしい
・悪い点を見せしめのようにして、指摘するのはいかがなものか
・勝つことよりも、楽しく、最後まで続けられる指導を…などなど。
そうだよね!部活について、モヤモヤを抱えているのは自分たちだけでなかったことに安堵した。
そして、受け取った意見を、適切にコーチ陣に伝え、少しでも部活環境を良くしなければ…と改めて気持ちが引き締まった私は、すぐに集計結果を資料にまとめた。計6ページの資料は、グラフや表も作って視覚的にも分かりやすくなるよう工夫した。うん、我ながら、見やすくできた。
6、役員での話し合い
アンケート結果を伝える日が決まった。どのように伝えるかを、直前に役員で話し合うことになった。私が用意した資料は、先に部長に確認してもらい、恥ずかしいくらい褒めてもらった。「これを見てもらえれば、保護者の考えは伝わるよね!コーチ、どういうかな?でも、分かってもらうしかないよね」と部長母と話していたのだけど、直前で思いがけない展開が訪れた。
・「一致団結!」は幻だった…
役員4人で集まったのだけど、突然、Aさんがコーチをかばい始めたのだ。Aさんは、数年前にお兄ちゃんもウチの部活に在籍していた。その時のママ友と話したそうだ。そこで考えが変わったと思われる…。言われたのは、こんな内容。
・コーチはほぼ無償で、遠征に連れて行ってくれて、指導をしてくれている
・お兄ちゃんの代のママ友数名に訊いたけれど、感謝こそすれど、不満を持っている人はいなかった
・遠征は多いし遠いと思う。でも、車出しが足りなかったことはない
・どうしてアンケートを取ったのか
・教えてもらっているのに、コーチに意見するようなことはしたくない
・コーチを怒らせてしまったら、下の代にも申し訳がない…
オオ…みんな同じ方を向いて、進んでいると信じていた私はビックリ。部長に至っては、完全に思考がストップしているように見えた。
・話し合いは平行線。落としどころはどこ?
私はいつも最悪のパターンを想定する癖がある。今回はそれが功を奏した。実は、こういう展開も頭の中でシュミレーションしていた。正直、「今言う?」とは思ったけれど。まとめたアンケートを見てもらったけれど、中身をサラッと確認して、「うーん…」と言ったきり置いてしまった。私も「うーん…」となる。話は振出しに。
・コーチはほぼ無償で、遠征に連れて行ってくれて、指導をしてくれている
⇒感謝はしている。でも、意見を伝えるのは失礼ではないのでは?
・お兄ちゃんの代のママ友に訊いたけれど、感謝こそすれど、不満を持っている人はいなかった
⇒数年前はコロナ禍。今とはメンバーも状況も違うのでは?
・遠征は多いし遠いと思う。でも、車出しが足りなかったことはない
⇒無理をして出しているのは私ともう一人の役員Mさんだけだと伝えると、でもそれでなんとかなっているんだから…と。モヤモヤ…
・どうしてアンケートを取ったのか
⇒最大級の「今言う?」だったけれど、「そこまでしなくてもよかったと?」と尋ねると、「もうちょっと様子を見てからでもよかったんじゃないかと思う」と。…今言う?モヤモヤ…
・教えてもらっているのに、コーチに意見するようなことはしたくない
⇒感謝はしている。でも、それとこれとは話が別なのでは?
・コーチを怒らせてしまったら、下の代にも申し訳がない…
⇒それはそう思う。敬意を払い、伝え方に気をつければいいのでは?
今まで穏便にやってきたのに波風を立てなくないAさんの意見も分かる。ただ、それが誰かの犠牲や我慢の上に成り立っているのは明白。直接言葉で「遠征を減らしてください」「指導のこの点を改善してください」と伝えるよりも間接的かつ具体的だと思ってのアンケートだったのだけど、どうもAさんはアンケート結果を渡すのは嫌そうだ。落としどころはどこだろう?私はアンケートを渡すことを断念した。
・どうしても伝えておきたいこと2点
「アンケートを渡すのはやめるとして、今日は何をどうコーチに伝えましょうか?」
話し合いの結果、アンケートを取ったことなども伝えずに、
・私たちの代は車出しができる人が少ないので、遠征を月1回程度に減らしてほしい
・選抜メンバーだけでなく必ず全員に声を掛けてほしい
という2点を伝えることになった。その他の細かいことは、その都度、考えていくことにした。
つづく。(次回で終わります^^;)