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素晴らしき煙草の世界

煙草が好きだ。
まず、「煙草」という漢字が良い。煙の草と書いて「煙草」。なんと趣きのあることだろう。
私はたばこを絶対「煙草」と表記する。「タバコ」なんて味気ない。
ひらがなで「たばこ」もなかなか良い。「たばこ屋さん」はひらがなで書いた方が趣きがある。

煙草はなんだか神秘的だ。昔はシャーマンが儀式に使っていたともいわれているし、ユタのおばあさんもキツい煙草を吸ってるイメージがある。
あとは薬説。昔煙草は薬だったから、吸うことを「一服」というそうな。薬は「服用」するという。煙草も薬も「のむ」と表現する。
ではなぜ薬に「服」という字が当てはめられるのかというと、一説によれば服は昔、薬だった。内服薬ではなく、寒さから風邪などをひかなくしたり、予防したり、怪我から身を護るための、薬。私はこの説にうっとりしてしまう。

煙草は紙巻煙草に限る。電子たばこ(ここでは電子たばこはひらがな表記とする)なんて味気ない。
考えてみてほしい。マカロニウエスタンのクリント・イーストウッドが電子たばこを吸ってる姿を、『ルパン三世』の次元大介が電子たばこを吸ってる姿を。台無しである。

最近では煙草を吸う人が少ないから、煙草を吸ってる人を見ることが極端に減り、味気ない。人の煙草を吸う姿を見るのも好きなのだ。

田中(俊行)さんはYouTubeの配信で煙草を吸ってくれるので、見れて嬉しい。田中さんの煙草の持ち方は、人差し指と中指のつけ根に煙草を挟んで、短くなってくるとフィルターを人差し指と親指で掴む。
人差し指と中指のつけ根に煙草を挟むのが格好いいが、私は熱くて出来ない。でもフィルターぎりぎりまで吸いたいので、短くなってきたらフィルターを掴むのは一緒だ。
また柳亭小痴楽さんがショートピースを吸う姿も粋で色っぽい。
格好いい煙草の吸い方をしたいが、私などの品も知性もないこわっぱは、身分相当ではない。
煙草も香水もブランドもののバッグも似たようなものだと思う。

しかしやっぱり煙草は格好いいのが吸いたい。私はキャメルを吸ってて悪いデザインと思わないが、ハイライトの味も好きだ。なんといっても和田誠さんデザインだ。
マイルドセブンがメビウスというださい名前になったのも悲しい。
あとやはりボックスよりソフトのほうが断然格好いい。

別れた前の夫はマルボロメンソールを吸っていた。彼は下戸で、甘いもの(ケーキとかドーナツとか)とコーヒーと煙草のトライアングルが最高だと言っていたが、私はコーヒーが飲めないので、脂っこい食べ物(ピザとか焼肉とか)とビールと煙草のトライアングルこそ最高だと思っている。

煙草のことは両手をあげて全力で好き!と言いたいし、そうだけれども、強いて一つだけ難点を挙げるとすれば、口紅がフィルターにつくとみっともない、リップクリームがフィルターに持っていかれてくちびるが乾く、くらいのことだろうか。

私が知ってる煙草の曲の中でいちばん優しい歌

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𝑠𝑎𝑘𝑎𝑖
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