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#2 「ヘタな接客」と「うまい料理」

例によって、上手くいくはずのない人生2回目の接客。
お店にも、同僚にも、そして何よりお客さんにも、ご迷惑をおかけしました。

でも、たくさん失敗させてくれて、たくさん勉強させてくれて、みなさん本当にありがとうございます。僕はちょっとしんどいけど、まだまだまだまだ楽しいです。


僕のバイト先はPizzeria Miaという青森県弘前市にあるとっても美味しいピザ屋さんです。

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どうしようも「ない3連発」

今週の木曜に人生2回目の出勤でした。前回より少しは戦力になりたいと思っていたものの…

「わからない、できない、しらない」


怒涛の「ない」3連発で僕はもうKO寸前でした。

・お店の新商品、16ヶ月熟成生ハムについて聞かれても「知らない」

・チリジンジャーエールラテなんておしゃれな飲み物の作り方は「わからない」

・伝票の書き方は前回教わったのに、メニュー取りに行きながらもそもそも伝票を忘れるこの始末。メニューをとることすら「できない」

…他にも失敗をあげればキリはなく。もう自分はミス製造機か何かかと思わんばかりの働きっぷり。


そりゃこんだけ失敗したら少しは凹みます。僕のメンタルはお豆腐よりは強くともガラスほどの強度は持ち合わせていないです。


それでも、まだまだバイトは楽しいんです。


飲食店で働く愉しさ

みなさんは普段お店で飲食をするとき、ホールの人が自分以外の対応をしているときにどんな仕事をしているかって気にかけたことありますか?

意外とホールの人の仕事って見えているようで見えていない(気づいていないこと)がたくさんあると思います。
というか僕は、全然気づいてなかったなって思ったんです。


お客さん目線から見えるホールの仕事って

お客さんがお店に入ってきたらテーブルを案内して、お客さんが注文決まったらオーダーとって、お客さんの食事が終わったらレジを打って、それを繰り返している

こんな感じでしょうか。

でもホールの仕事は全然これだけではないんです。


上記のものの他に

・食洗機セットして回す→食器拭いて定位置に戻しとく
・お客さんの使ったテーブルの片つけ
→使われた分のカトラリーやらナプキンやらを補充する
・注文の入った飲み物を作る
・注文はもちろん正確にキッチン担当に伝える
・全て注文の品を出し終えたら、事前にレジを打って記録を作っておく
・ピザが仕上がりそうになったら、すぐにピザ場にいってカット
→食器に乗せて運ぶ(取り皿とか、パスタの場合はトングも忘れずに)
・T.Oのお客さん用にお持ち帰りの箱、袋等をキッチンに必要分揃えておく
・電話がきたら電話をとる
・水が足りなくなっているお客さんに(ちゃんと気が付いて)注ぎに行く

一応こんな感じだと思います。(ベテランのみなさんはもっとこなしているのかもしれません!)


まぁこうやって並べてみると、確かにそれくらいはやって当たり前だなと(自分でも)思うわけですが。いざこれを同時並行でやろうと思うとなかなか頭も体もついてこないのが現実

でも他のスタッフは皆これらのタスクをちゃんとこなしているし、今まで自分が食べに行っていたお店でも、自分の気づかないところでこんな風に働いてる人がいたんだなって思ったんです。

これ、実感を伴うと意外と大きな感動だと思います。というかそうでした。
そして何より、飲食店で働く多くの方に、大きな尊敬の念を感じます。


なんというか、そういう気づきが得られただけでも飲食店でバイトを始めた甲斐があるなと思えます。


悔しいパラドックス

とはいえ、あくまでボランティアではなく、お給料をもらって働いているわけなので、早く仕事を覚えて、1日も早く余裕を持って一人前の接客をできるようにならねばいけないとも強く思っています。

昨日僕が接したお客さんからしてみれば、Pizzeria Miaの印象は

「ヘタな接客と旨い料理」

という、アンバランスでアイロニックでセンセーショナルなものだったろうな、などと想像せざるを得ないのです。


うちの店長は、
「それもまた面白いと思うから最初のうちは等身大で頑張れ」
と一番初めのスタッフミーティングで話してくれましたが、いざそれが自分ごととなると、そうも悠長なことは言っていられないのです。


せめて接客のことが気にならないくらいに。

お店を出るときに美味しい料理のことしか脳内にはないくらいに。

そしていつか、あわよくば、「あのお店の人雰囲気良かったよね」なんて言ってもらえるように。


今はまだまだだけど、目の前の壁を一つずつ越えていかなければと思ってます。

きっとここで養った力も、将来の武器にはならなくても、自分を守ってくれる盾ぐらいにはなってくれると信じて。


次のバイトも頑張ります。正直まだ及第点の接客はできない気がするけれど、せめて前回よりも少しでも早く正確に、そして笑顔でお客さんをお迎えします。

みなさま、ぜひPizzeria Miaへ。


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