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「アイドル活動をしたい」と言ってきた時の対応

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⇒ アイドルに渡したプレゼントの行方

Find Productionでは
アイドルのマネジメントは行っていませんでしたが、
所属タレントが
「アイドル活動をしたい」
と言ってきた時は、許可をしていました。

その場合、
Find Productionがマネジメントを行うのではなく、
アイドルグループを運営している事務所と『業務提携』をして、
アイドルでの活動の部分はそのアイドルグループに任せていました。


つまり、

丹本 江里子は
●所属:Find Production
●参加アイドルグループ:すみれガールズ
●すみれガールズのマネジメント事務所:ヒマサプロダクション

という具合です。

『個々でマネジメントオフィスはあるけれど、グループのマネジメントも別にある』
という、
秋葉原を本拠点にしたあのアイドルグループと同じような体制ですね。


この体制って
マネージャー側からすると、活動の線引きが非常に難しく、
Find Productionとヒマサプロダクションと、
密な連携が必要となるんです。

しかし、
ヒマサプロダクションは非常にいい加減で、
その対応に何度も腹を立てていました。


文句を言うとカドがたつので、
話し合いをもちかけようとすると

Find Production:
 「スケジュールなど、ちゃんと連絡頂けないでしょうか」
ヒマサプロダクション:
 「文句があるのであれば、丹本がすみれガールズで活動するのは辞めてもいいんですよ」

という
なんとも横柄な対応をされていたのです。

丹本本人もずいぶんと困っていたので、
「すみれガールズでの活動は考えたら?」
と何度も話をしましたが、
アイドルグループに所属していると
一人で活動するよりも
『たくさんの人にチヤホヤされる』んです。

このチヤホヤされることの味をしめてしまい、
丹本は辞められなくなっていました。


この
『辞められない状況』
を逆手にとって、
ヒマサプロダクションがとんでもないことを行ってくるのです。


⇒ 小説『地図を探して』:目次はこちら

※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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