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アイドルに渡したプレゼントの行方

アイドルファンの方で
アイドルにプレゼントを渡したことがある方はいらっしゃいますか?

①直接渡した
②プロダクションに送った、マネージャーに渡した、ライブハウスでスタッフに渡した

の大きく2パターンにわかれると思いますが、
そのプレゼントの行方が気になった方もいらっしゃると思います。

マネージャーの私も
「絶対本人に渡してくださいね!」
と念を押されたことは何度もあります。


では、
プレゼントはその後、どうなっているのでしょう。

①直接渡す
・本人が受け取る

・マネージャーが中身をチェック

・必要であれば本人に渡す
 必要ない場合はマネージャーが処分

②プロダクションに送った、マネージャーに渡した、ライブハウスでスタッフに渡した
・スタッフが受け取る

・マネージャーが中身をチェック

・必要であれば本人に渡す
 必要ない場合はマネージャーが処分

が基本的な流れです。


なんとも残念な行方をたどることになります。

さて、
本人達は実際どういう反応なんでしょうか。

裏の顔を大公開しましょう。


①食べ物、飲み物
基本的に食べません。
もらったものを並べて、Instagram用に写真を撮って終了です。

市販されているものや地方からのお土産などは、
一口食べることもありますが、
基本的には食べません。


②ブランド品など
すぐに質屋行きになります。
10万円以上するハイブランド財布をもらった時
「この財布なんか使わねー」
と言っているのをみて、注意をしたことがあります。
「いくらで売れるかなー」
とすぐに値段を検索し始めたのには、
マネージャーとしても引いてしまいました。

ハイブランドの物を頂いた旨をSNSでアップはできないので、
写真の撮影も行いません。

マネージャーに
「これ質屋に入れて、お金に換えて」
と『現金インセンティブ』を求めてくる人もいました。

あと、
彼氏にプレゼントしている人もいましたね。


③小物など
「ありがとー!」
という写真を撮って、処分しています。
ファンからもらった小物をつけていると、他のファンからの嫉妬などもあるので、基本的に所有しません。


④手紙など
中身は全てマネージャーがチェックし、
連絡先などの記載がある場合は、その部分が黒く塗りつぶされたり、
そのような手紙は本人の元には届きません。

という残念な現実ですが、
もっと残念なのは、
本人の気持ち・行為
です。


『プレゼントをくれる人 ⇒ 応援してくれていい人
とアイドルが思ってくれている』
と思っていらっしゃるファンの方も多いのではないでしょうか。


残念ながら、
全く違います。


本人達の本音の
「なんだ。たったこれっぽっちかよ!」
「これ、いらねー!」
という声を何度聞いたことでしょう。

「これいらないんですけど、写真とか撮らないといけないですか?」
という相談も何度も受けました。

「気持ちを頂いたので、写真くらいは撮ってあげてください」
と伝えて、
ふてくされながら、写真を撮る瞬間だけ笑顔になる彼女らをみると
「アイドルは強いなー」
と感心もさせられた次第です。

アイドル本人は
『この人は、これくらいしかお金を持っていない人』
『この人は、これくらいしかお金を使ってくれない人』
『この人は、ライブに・イベントによく来てくれる人』
『この人は、ライブに・イベントにあんまり来てくれない人』
という判別をしています。

また、
マネージャーも
『この人は、これくらいしかお金を持っていない人』
『この人は、これくらいしかお金を使ってくれない人』
『この人は、ライブに・イベントによく来てくれる人』
『この人は、ライブに・イベントにあんまり来てくれない人』
という判別をし、
「あの人はグッズをよく買ってくれるから、仲良くしておいてください」
と本人に伝えたりもしています。


『しょせん、お金』

と言えば元も子もないですが、
『しょせん、お金』なのです。


「アイドルになろう」
という人で、
性格のいい人は基本的にいません。

テレビでみる「性格のいい子」は、
本当に本当に稀です。
だから、売れているのです。


私共Find Productionでは
アイドルのマネジメントは
プロダクション側が
マネージャー側が
神経を削られるので
ある時期から行わなくなりました。

⇒ 小説『地図を探して』:目次はこちら

※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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