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質の高い医療を求める前にセルフケアの充実を

日本の病院受診率を検索していたら興味深い記事発見。
引用させていただきました。

ーーーーHEALTH PRESS から引用ーーーー

日本は国民皆保険制度で誰でも自由に安価な医療を受けられるとされている。

まず医療の「クオリティー」について見ると、日本女性の平均寿命(86.6歳)は世界一、男性(80.2歳)もトップクラス。ヨーロッパでは、女性はスペイン(86.1歳)、男性はスイス(80.7歳)の平均寿命が長い。

さらに日本の乳児死亡率は出生1000人当たり2.1人と12カ国中最低であり、小児医療の質も高い。

日本の患者1人あたりの年間受診回数は平均12.9回。
2位ドイツ9.9回、3位カナダ7.7回を引き離して1位となっている。さらに入院患者の平均在院日数も、多くの国が数日であるのに対し、日本は30.6日と突出。日本では患者の自己負担が他国より軽く、誰にでも医療が受けやすいことが見てとれる。

医療資源はどうか。日本の人口1000人当たりの医師数は2.3人で、実は12カ国中最下位だ。上位のドイツやスイスの医師数は日本の約2倍にもなる。看護師数は1位スイス17.4人、2位デンマーク16.3人に対し、日本は7位で10.5人。ちなみに薬剤師は1.6人で、12カ国中最も多い。

人口100万人あたりの病院数では、67.1院で他を圧倒。
下位のアメリカ18.2院やオランダ16.0院とは相当の開きがある。さらに人口1000人当たりの病床数も13.3床と断トツ。他国の平均が約4床であることから、その多さがわかる。多くの国では病床数を削って医療費の抑制を図っているのに対し、日本は施設の整備によって医療の整備を進めてきた。

高度医療機器であるCTとMRIの配置数を比べると、日本は人口100万人当たりCTが101.3台(2位アメリカ41.0台)、MRIが46.9台(2位アメリカ38.1台)で他国を圧倒している。日本とアメリカ以外の国々は、配備の途上にあるようだ。

それにもかかわらず、日本人の医療への満足度は高くない。国際比較調査グループISSPの調査(2011年)によると、「医療制度に満足している」人の割合は1位ベルギー93%から、最下位のチリ22%までバラツキがある。その中で43%の日本はOECD34カ国中29位となり、下から数えた方が早い。

背景には、相対的に医師への評価が低いことがあるようだ。「医師はあらゆる治療法について患者と話し合っている」と思う人の割合は1位が台湾で73%だが、日本は36%で34カ国中22位。また「医師が信頼できる」と思っている人は、1位がスイス94%に対し、日本は62%で23位。いずれも下位に沈んでいる。

日本では自分が行きたい病院に直接アクセスできるため、最初から大病院を受診する患者が多く、一部の病院に患者が集中しやすい。さらに患者数は多いのに医師数が少ないため、外来診察は長時間待たされるうえに実際の診察時間は短い。

質の高い医療を求める患者の要求水準が上がっているのに、専門分野の医師は不足するばかり。




医師の不足は現実問題すぐに増やせるわけではないのだから、質の高いセルフケアの充実を図ってみてはどうだろうか。


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