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夏休みの読書感想文④|クレヨンしんちゃんベストセレクション

【初期ギャグ傑作選】
すべてはここからはじまった!編

これを一冊に含めようかどうか迷ったけど間違いなくこの夏に読んだ一冊なので。。

クレヨンしんちゃんの凄さに改めて感銘を受けている今日このごろ。

自分が生まれた年と同じ1992年からアニメがスタートし、一世を風靡(したらしい)。

初期ギャグ傑作選は、子供の頃漫画で読んだそのままで、面白さと懐かしさを満喫できた。

野原一家のみさえとひろしは、
ずっとうちの両親に似ている気がしているのだけど、

その時代の親と子のありそうな日常にギャグを組み入れたストーリーらしいので

その時代にありがちな夫婦だったのかな、笑

優しくて心配性で世間の目を気にする、キレると怖い母

一家の大黒柱として家計を支える、家族命のサラリーマン父

アニメも漫画も、この一家のストーリーを見てると自然と涙が出てくるのは…

たぶん、子供の頃の自分と家族の関係性を思い出すからで、

思春期からの、私が「暗黒時代」と呼んでる普通とは違った親子の関係性に懺悔せざるを得ないからだと思う。

とにかく、

クレヨンしんちゃんはすごい。

ギャグ漫画だけど、大テーマは家族愛なんだと思う。

家族って、いいよね

居場所があるって、いいよね

居場所が欲しいな

どんなに辛いことも力を合わせて乗り越えられて

どんなにつまらない日常も最高のエンタメに変えられる

お互いにお互いを想いあえる関係性

クレヨンしんちゃんからは、そんな家族の素晴らしさをいつも学ばせてもらってます。


ここからは余談です。

今年は、私が子供の頃に大変お世話になったアニメや漫画に関係する方々が亡くなられるニュースが多いですね。

子供が大人になるまでずっと影響を与えられるものを作ったり、表現し続けるなんて、偉大なお仕事です。

彼らはそのお仕事のために命を燃やしたのでしょうか。

偉大なお仕事をすれば、その人はそのために命を燃やしたことになるのでしょうか。

命を燃やすとは少し違うかもですが、
私の20代は仕事づくめでした。

私は私なりに自分の身体と自分の時間を捧げ、一生懸命やったつもりでした。

でもいつのまにか、自分のメンタルが意外と深刻な状態まで追い詰められていたみたいです。

毎朝出勤前に涙が止まらなくなり、
退勤後は会社のビルを出た瞬間から涙が止まらない…

自分の役割とか意義とか、仕事に尽くした時間とその引き換えに得たものとか、

答えが出るはずのないものにずっとうなされて、

それでも一生懸命やるべきことをやっていたんだけど、

それはきっと、命を燃やしたことにはならないんだろうな。

一生懸命やるだけじゃ、偉大な仕事にはならない。

これは社会人になって学んだことの一つですね。

いつか、
偉大な仕事をしたなぁと思われるような人間になりたい気もするけど、

本当に自分が心の底からそう思ってるのかは自分にもまだ、わかりません。

自分のことなのに自分が一番わからない。

ふしぎなもんですな

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