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こんにちは。KiwiPR合同会社の植田聡子です。

6月も最終週、早いです。本当に月日はあっという間に経っていき、今年も折り返しですね。

大学院の授業の中で、個人が発表をすべきタイミングというのがあります。ひとり1分程度で、という時に、平気で3分話す人がいます。

一方で、20秒くらいであっけなく終えてしまう人も。名前と仕事と趣味と話せって言われていても、名前と職業だけで「よろしくお願いします」とクローズ。そうすると、次の人が話しやすい雰囲気が一気になくなることもあります。

今日は、話が長い人、短い人の課題をまとめてみました。

話が長い人は要約下手

これに尽きます。

結論から先に言う、背景や原因は後、などのテクニック以前に、おおよそ「主訴」を自分自身で把握できていないパターンです。

言いながら、言いたいことを整理していこうとするので、話題そのものも「こっちへふらふら、あっちへふらふら・・・」、そして「あれ?質問なんでしたっけ?」みたいなパワーワードが炸裂することもあります。

こういうタイプが上司だとキツイな・・・と思います。

長すぎると、受け止める側もキツイのです。コンテンツがもりだくさんで、、複数方向からどんどん流れてくると、何がポイントかを把握するのに、個人差も生まれます。そうすると、「Aさんはこう受けとった、いやBさんはこう受けとった」というコミュニケーションエラーの元になります。

そういう話の長い人が「これ、前に言ったよね」なんて言おうものなら悲劇です。

みんな長過ぎて、話に集中できていないときに、まさか大切なことが含まれていたなんて、トラップを仕掛けられたような気持ちになります。

では短ければいいのか

伝えるべきポイントは逃さない。

これがあって、はじめて短い話は評価されます。

短過ぎて「自分の脳内にはあるけれど、相手にはない」前提条件をもらしてしまうと、同じくコミュニケーションエラーは起こってしまいます。しかも、短い話では情報量が少な過ぎるので、受け手の情報量の差異という前提条件が異なると、さらにその受けとめ方にも差が生じてしまいます。

なぜ短いのか?

要約が十分にでき、主訴のポイントが定まっているパターンと、そもそも話す内容が思い付いていない思考不足による短さが考えられます。後者のパターンの場合は、話云々より、思考の整理が先決です。

受け手ファーストの話がベスト

やっぱり受け手の方々によって、どう話すべきか、何を伝えるべきか、を基準に話を組み立てるのが一番だと思います。

あの松岡修造さんとお仕事をご一緒したときに印象に残っていることがあります。

松岡さんがファシリテーターとなるトークイベントで、他にゲストが数名いらしたのですが、まず松岡さんはその方々の著書やブログなど、何を発信しているのかを知っておきたいとおっしゃいました。あんな多忙な方が、行政の2時間の仕事の準備として、出演者全員に失礼のないようにインプットするという姿勢に感動しました。

本番当日も会場入りも早く、まず本番前から場内のお客様に話しかけたりして、場を暖めてくださいました。本番中もタイムキーパーとこまめにコミュニケートして、時間配分をしっかり考慮し、全員に話がうまく回るように気配りする。そして本番終了後、特に若いお客様に向けて、感想を求めたり、励ましたり。

松岡さんが誰のために何を話すのか。そのための自分の役割は何なのか、を非常に意識していらっしゃることは恐らく全員が感じたことと思います。彼があらゆるお仕事でニーズが多い理由を肌で感じることができました。

また、別の某企業の経営者の方。講演依頼がよく寄せられます。テーマは同じ内容とはいえ、それが「大企業のリーダークラスの方向けなのか」「中小企業のリーダーなのか」「若手社員研修なのか」「何人くらいの講演か」「どんなバックグラウンドの方か」など、かなり細かく参加者情報を知ろうとしていました。

話が長すぎる方、短すぎる方は、「自分の話したい内容、話せること」ばかりを話そうとするから、うまくいかないのです。

「相手が何を求めているか」「自分が何を伝えたいか」

この二つの交わるポイントを目指して、話を組み立てること。これは慣れも必要です。ただ、ロジカルならいいというだけでなく、場の雰囲気や受け手の理解度に合わせて話す内容をコントロールできる。

話すのが上手な方を見習って、私も日々精進したい分野です。

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植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、GR、キャリアコンサルタント
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