「オートモード」で生きていく人生よ。
人生はゲームで言う「オートモード」のように生きるのがよい。
自分で人生を動かしているのではない。
どこかの誰か、コンピュータやら神様やらが自分を動かして、人生が進んでいく。
私はその様をテレビ画面の前で「眺めている」感覚で生きる。
この世界にはどうしようもないことが多すぎる。
寧ろ99.9%の出来事は自分の努力の範疇で発生し、虚しさを容赦なくぶつけてくる。
だからもう、諦める。
開き直って、まるで他人の人生を眺めるように生きていく。
無責任でいい。
あ、私。仕事でミスしちゃってるみたい。
あ、私。同僚とうまく折り合いをつけて生活できていないみたい。
あ、私。そんな私を心底嫌になってしまってるみたい。
俯瞰だ。客観だ。
これは私の人生であり、私の人生ではないとも言える。
オートモードで淡々と流れていくシーンを、私は静かに見つめているだけだ。
気楽にいこう。
所詮人生だし、他人事の人生だとも言える。
どうせ最後は無になる。
それまで流れていく自分という人生を、今はただ見つめていればいい。
目を逸らしたくなる時もあるだろう。
そんな時は、目を細めて、視界をあえてぼやけさせながら、辛い日々が流れていくのを待ってみてもいい。
悪い時は多いが、たまに良い時もある。
美味しいとこ取りで、楽しめる分楽しんでいけば良い。
楽しめなくても別に構わない。
ゼロで始まり、ゼロで終わっていく人生だ。
さあ、あなたの人生の設定画面を開いてみよう。
マニュアルモードで真摯に人生と向き合うのはもうやめにしよう。
オートモードに設定して、コントローラーを投げ捨て。
ゆっくりと、人生の流れていく様を見届けていよう。
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