競馬の予想が当たらないように、あなたの不安もまた当たらない。

競馬が当たらない。
人気どころの複勝でさえも当たらない。

競馬予想なんてよそう。
何度そう誓っても、週末にその誓いを守れた試しはない。

一生懸命、睡眠時間を削ってまで予想して。
でも当たらなくて。

18頭から1頭選んで当てることさえできない自分に、この先何が予想できるというのだろう。
自分の無力さを感じ、嘆いている。

予想なんて当たらない。
毎週末、痛いほど感じている。
決して安くはない授業料を払いながら、JRAさんから教えていただいている。
あなたの予想なんて、当たらないのだと。

ポジティブな予想が当たらない。
同じように、ネガティヴな予想だって、当たらないのではないだろうか？
てか、当たるな。そうじゃないと割に合わんだろ。

上司に怒られるかもしれない。
明日の仕事失敗するかも。
あぁもうダメだ。人生終わりだ。絶望だ。

何度となく不安に襲われてきたけれど、事実、今こうして何事もなく生きている。
何事もなく生きて、今日も競馬をしてしっかりと予想を外している。

悪いことが起こるかも。
そんな予想だって、競馬と同じようにきっと当たらない。
少なくとも、今まで最悪の予想が当たらなかったから、こうして生きているんだ。これは紛れもないリアルだ。

そうだ。
予想なんて当たらないんだ。
胸に刻もう。何度でも唱えよう。

でもきっと、明日には忘れてる。
明日には忘れて、しっかりと競馬をして、しっかりと人生の不安に襲われていく。

競馬の予想を外すたびに、思い出そう。
きっと僕たちの予想は当たらない。
だからこうして、しっかりとゴミのような馬券を握りしめているじゃないか。

明日も僕は競馬をしよう。
おっと、馬鹿にしないでくれ。
これは人生の真理を思い出すための、立派な行動なんだ。

予想なんて当たらねえ。
大丈夫。だから不安なんてそこに置いといて、楽しめる分だけ人生を楽しんでいよう。

うん。でも確実に当たる予想もあるね。

きっと僕は、明日もしっかり競馬をして、しっかり予想を外すという予想だけは、間違いなくあたりそうだよね。