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感情のブランコ。死にたいあなたは、いつか大きな幸せを感じられる選ばれた人。

最近感じていること。
感情を大きく感じられる人もいれば、反対に物事からあまり影響を受けない人もいる。

どちらが幸せだろうか?

私は割と大きく影響を受ける人間だ。
仕事のストレスもめちゃくちゃ大きいし、妻の機嫌が悪いとなんだか胃が痛くなる。

一言で言えば、「生きづらい」人間なのだろう。

そんな自分が嫌いだった。
どうしてこんなに感じてしまうのだろう?
周りの人たちはストレスなんて軽やかに受け流して、何食わぬ顔して日々を過ごしているじゃないか。

鈍感な人に憧れた。
心が動かないようにすればいいんだ!と勘違いして、なるべく感情を出さないように生きていたら、今度は何が楽しくて生きてるかわからなくなった。

その最たるものが、「死にたい」なのだと思う。
きっと私たちが憧れる鈍感な人たちは死にたいなんて思わない。そのレベルまで感情を揺さぶられない強い人間だとも言える。

じゃあ、死にたい私たちは人生のはずれくじを引かされていて、今世はもう楽しく生きることはできないのか?
私はそうじゃないと信じている。

これはトレードオフだ。
鈍感な人は感じ取る情報が少ないとも言える。
だからマイナスの要因を受けにくい反面、大きな大きな喜びを感じ取るレベルまでは辿りつけないようになっているのではないか?

死にたいほど敏感で繊細な人。
ほんの僅かなストレスが、10倍にも100倍にもなって感じ取れてしまう。
生きづらさとかマイナスな面にどうしても目がいってしまうけど、私はこれを「感じ取る能力」だと信じて生きていたい。

例えば天気が良くて幸せだなと感じる。
炊き立てのご飯の味に思わず頬がほころぶ。
ほんの小さな出来事で、腹を抱えるほど笑うことができる。

そんなことはないと、あなたは否定するかもしれない。
だけど、そうなんだ。
今はマイナスの方向に感情のブランコが振られているだけ。
マイナスの霧に包まれていて、本来持つ敏感に感じ取る力を呪ってしまう日々だろう。

大きく揺れるブランコに乗った私たち。
死にたいほど、後ろの方へ振り切られている。
鈍感に生きられるあの人たちは、ここまで大きく振れることなく淡々と生きられてる。
羨ましい?いや、そうじゃない。

ブランコはやがて、マイナス方向の最大値に辿り着く。
どれだけ感じ取りやすい人間でも、ブランコの構造からそこより上にはいかないようになっている。

死にたいほど苦しいあなたは今、ブランコのマイナス方向の最高地点にいる。辛いだろう。
だけど、そこまで辿り着けるのは選ばれし人だけで、それは一種の才能なのだ。

ブランコはいつか振れる。
大きく大きく、マイナス方向に振られている分だけ、プラスの方向へと私を連れていく。

流れていく景色が美しい。
最高地点で眺める景色は、なんと素晴らしいことだろう。
そうか。今まで苦しんでいた日々は、この瞬間のためにあったんだ。

自分の性質を恨んでしまうことも多いと思います。だけど、引いたカードであり与えられたくじであり、もうそんな自分で生きていくしかないのです。

ならせめて、良い面に目を向けて生きていたいと、そう思うのです。

感情のブランコ。
図太く心を揺さぶられずにのうのうと生きているあの人たちには、決して見れない景色が私たちには待っている。

ともに生きましょう。その時まで。
あなたの視界に、素晴らしい景色が広がる瞬間が訪れるよう、心から祈っています。

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