七海

グレーな日々の狭間で。

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最近の記事

インドを一人旅して

今年のGWは、7年ぶりにインドを訪問した。 人々はインドに対して、負のイメージがあるらしい。 「どうしてインドなんて行くの?!」 「危ないから気をつけて!」 出国前、このような言葉に辟易していた。 7年前、インドを旅した時も私は騙された事はないし、お腹を壊すこともなかった。 私がもつインド人のイメージは「頭が良く、エネルギッシュで純粋、与えられた人生に感謝し、生きている」。 日本での生活に疲弊していた私は、エネルギーをチャージするため、北インド ラダックに向かっ

    • 家族は世界最小のカルト集団?

      最近読んだ本に「家族とは世界最小のカルト集団である」と書かれていた。 父:小学校からお受験。県内1の学校を卒業。仕事でも日本一に輝き受賞することも。人とコミュニケーションを取るのを極端に嫌い、家庭でも雑談することはない。一緒に遊んだ記憶もない。私は幼少期父から勉強を教えられたが、答えられないと怒鳴られ、時折叩かれる。生活の中でこだわりが多く、乱されると激怒する。 母:小児癌で小中とあまり学校に通えず。学歴コンプレックスがあり。2度の流産の末に授かった私と弟に対して過保護。

      • 10年前に整形した私が今思うこと

        22歳の冬、私は両目を整形した。 小さい頃に撮った家族写真。父親が私の顔写真を見て「キツネみたいな目だね」と言って笑った。 それから私は自分の顔が大嫌いになった。 学生時代のアイドルは浜崎あゆみだった。日本人離れしたくっきり二重に近づきたいとみんなが憧れていた。私は大学に入ってから、奥二重の瞼に一生懸命アイプチをした。 可愛ければ友達も沢山できる。 可愛ければ男子にチヤホヤされる。 可愛ければ何だって手に入ると思っていた。 3年ほどアイプチをしていたが、遂に瞼が

        • 人生は演技の連続で、私は素晴らしい女優。

          人生が演技の連続だとするなら、私は素晴らしい女優だ。 幼少期から周囲に馴染めなかった。 ボーっとしていることが多い反面、不注意で、よく親や教師に注意されていた。 いつからか周囲の人々の顔色を伺うようになり、どうしたら目の前の人が喜んでくれるか、どうしたら注意されずに済むのかを常に考えるようになった。 ありのままでなんて生きていたら、辛すぎて死んでしまうと思った。 大人になるにつれて、私は相手の表情を見ただけで、何を考えているのか、何を求めているのか段々と分かるように

        インドを一人旅して

          私が出会った世界一イイ男

          彼は当時、日本人であれば誰もが知る会社の代表取締役だった。 旅先のテラスで勉強していた時のこと。 「どうして君はこんな所で勉強してるんだい?」 それが彼との出会いだった。 彼と出会った2ヶ月後、地方都市に住む私は、東京に研修に行く事になった。学生時代のクラスメイトは殆ど東京に就職していたが、会いたいと思う人はいなかった。ふと彼の事が頭に浮かんだ。頂いた名刺の宛先にメールを送った。旅先での思い出話から東京に行くこと、もう一度会いたいこと、かなりの長文になってしまった。返

          私が出会った世界一イイ男

          利己的な人も利他的な人も嫌われるという現実

          自分の利益だけを追求して行動する利己的な人が嫌われるのはともかく、利他的でグループ全体のために行動する人も嫌われるという実験結果がある。 職場にとても努力家の管理者がいる。頭の回転が早く、美しく、夫や子供にも、経済的にも恵まれている。著書も数冊あり、沢山の講演を行い、休日も休む暇なく勉強を続けている。彼女は海外を何カ国も視察し、日本のあるべき未来を創造し、実現すべく日々奮闘している。 しかし、彼女は現場でとても嫌われている。 彼女はクライアントの幸福のためだという美しい

          利己的な人も利他的な人も嫌われるという現実

          私の規準で世界が回ってくれたらという妄想

          この世界はなんて生きづらいのだろう。 少しだけ私の規準で世界が回ってくれたら、今日もそんな妄想を辞められない。 水曜日が休みだとどんなに身体がラクか。誰が正社員は週5日勤務と決めたのだろう。5日働くのが辛すぎる。 スーパーやデパートがちょっとだけ節電してくれたらどんなに目がラクか。どこもかしこも眩しすぎる。 マヨネーズやケチャップが一種類だとどんなに買い物がラクか。商品が多すぎて選べない。 飲み会がないとどんなにラクか。居酒屋とかうるさくて何を話してるのか聞こえない

          私の規準で世界が回ってくれたらという妄想

          呪の言葉と魔法の言葉

          世の中には、呪の言葉と魔法の言葉がある。私が最近聞いた呪の言葉を紹介したい。 なんで結婚しないの?30歳を過ぎた頃からよく言われる言葉だ。この言葉は、疑問形であるが、結婚することが当たり前なのに何でよ!という攻撃性を含んでいる。長年付き合いのある親しい人ならまだしも、初対面の人や初めての飲み会、職場で歳上の人に言われる事が多い。 私はこの言葉を聞く度に、何故新聞を毎日読まないのですか?何故日本人なのに川端康成を読まないのですか?と質問したくなる。しかし質問することはない。

          呪の言葉と魔法の言葉

          男運は生まれた時から決まっている?

          「女性の男運は生まれた時から決まっている。父親によって決まるのだ」 ある精神科医のブログで目にした言葉だ。 科学的な根拠がどれほどあるのかは不明だが、私は妙に納得してしまった。 父は、物心ついた時から不思議な存在だった。父と雑談をしたという記憶はない。話しかけても、一言応答するだけで、会話にならない。頭を撫でられたり、抱きしめられた記憶は皆無だ。ファミレスやスーパーマーケット、おもちゃ屋に買い物に行ったこともない。私は塾へは行かず、勉強は父に教わった。父は頭が良い。私は

          男運は生まれた時から決まっている?

          忘れることは罪なのか?

          「あんた認知症じゃないの??」 最近母からよく言われる言葉だ。還暦過ぎたあなたの方がリスクは高いでしょう!と言いたいところだが、反論はできない。なぜなら私は小さな頃から忘れ物が多かったからだ。 ランドセルや教科書などメインの荷物を忘れることはないのだが、筆入れ、リコーダー、部活のジャージなど付属品をよく忘れた。数え出したらキリがないが、忘れることで、困ることはそれ程なかった。なぜなら、忘れても隣の子が貸してくれたり、無くてもなんとかなるからだ。何が辛かったかと言うと、忘れ

          忘れることは罪なのか?

          グレーな世界で生きるということ

          「七海さんは変わっているね〜」 ある精神科病院の院長と食事をしていた時。彼が目を細めて放った言葉。あなたは変わっているという言葉は正直聞き飽きていたし、いつもなら「そうですか?」と微笑み流していた。相手が精神科医だからか、今回、私は間髪入れずに聞き返した。 「どこがですか?!」 「ADHDとASDが合併しているから!!」彼は自信満々に答えた。 物心ついた時からこの世界は謎だらけだった。 私にとって世の中のスピードはとても早かった。 なぜ毎朝早起きして幼稚園に行かな

          グレーな世界で生きるということ