読書中、会話中の意識のお出かけ。それはリーキーアテンションと呼ばれるものだった。
つい最近【リーキーアテンション】という言葉を知った。
リーキーアテンションとは何かというと、自分の意識の一部が違うことに漏れてしまうことを言うらしい。
目の前のことに頭の半分は集中しているけれど、残り半分や1/3ほどはまったく違うことを考えたり、急に意識が飛んでしまう。
そういった状態のことだそう。
なぜこの言葉を知ることになったかというと、
まさに私がこの状態であったから。
あったからというか現在進行形でこの状態である。
意識の集中が難しい
私は昔から本を読むのが好きだ。
その時々自分の中でブームがあるものの、割といろんなジャンルをこれまで読んできた。だけどある頃から本を読む際の自分の変な特性に気づいた。
本を読みながらも意識は別のことを考えていると言う特性だ。
本を読むことそのものが停止しているというわけではない。目は字をちゃんと追っている。なんならページだってめくっている。
だけど意識だけが置いてけぼり。置いてけぼりというかよそへお出かけしている。
その状態にはたと気づいてちゃんと読んでいたところまで戻る。そして読み進めるとまたどこかで意識のお出かけ。そして気づいてまたさっきのとこまで戻る。
進んで戻って
進んで戻って
こんな状態だから一冊の本を読み切るのにすごい時間がかかる。
このおかしな特性は読書の時だけではない。
人との会話の最中にも現れる。会話しながらふと気になることがあるとたちまち違うことを考え出す。
会話の最中に例えば相手の口元のホクロに突然意識が向く。そうなるともうダメで、
口元にあるホクロってなんでこんなにセクシーに感じるんだろうとか
ホクロの位置だけでセクシーに見えたりなんかマヌケに見えたりするのはなんでだろうとか
どんどん意識が違うことを考え出す。
でも不思議なことにちゃんと相槌打っていて一応会話は成立している。
内容が入っていないだけで。←いちばんアカン
なので必然的に人の話を聞くのが苦手になる。
電話も苦手。いっぱい色々言われて長くなればなるほど、話が入って来なくなる。だって違うこと考え出してしまうから。
つまり聞いてへん。←アカン
友達や知り合いに相談したこともあった。
もしかすると、私も私もーーー!と共感されて、同じ悩みを共有できてよかったと喜んですらもらえるかと思ったが、
えー!? 何それキモい
と笑われて終わった。
その頃は若かったということもあり少々傷つきはしたが、年齢を重ねた今はそれも私特有の個性だと思い、特に気にしてはいなかった。
だけど一時ペースを落としていた読書の機会が最近また増えており、そうすると自分の特性が現れるのでまた気になり出す。
で、とうとうネットで調べてみたところ、このリーキーアテンションというものにたどり着いたというわけだ。
起業の才能がある?
私はブログを拝見させてもらってそれ止まりですが、YouTubeなどでおなじみの、メンタリストDaiGoさんも自身のチャンネルで解説しておられるようです。
ノースウェスタン大学の研究結果をもとに解説されているのですが、この特性を持つ人は注意の切り替えがうまくできないそうな。
うん、できてないやろうな。だって完全に漏れてるもん。ダダ漏れやもん。
だけどこのひとつのことに注目しようとしても他のことにも注意が向いてしまう人は、そうでない人よりもクリエイティビティが高いそうだ。
今までにない新しいものを思いついたり、他の人が考えられないことを考えることが上手な傾向が高いらしい。
ひとつのこと、自分が注意を向けて集中しようと思ったことだけに集中できる人がなかなか気づきにくい意外な発見、新しい発見をする可能性があるそう。
それはもう意識が完全によそへお出かけしてるんやからその可能性はあるやろうなと納得。そして一応とはいえ私自身起業している。才能があるかないかはしらんけど。そして才能を活かせてるかどうかもしらんけど。
ということで。
自分がずっと変だと思ってきた特性がリーキーアテンションというものであるということがわかったわけではあるが、
起業やクリエイティブにおける才能があるにせよないにせよ、なんにせよ
本を読むのに時間がかかる
人の話をちゃんと聞けない
電話も聞けない
という困った特性に変わりはないのでこれからも辛抱強く、折れずにこの特性と付き合っていきたいと思う。
同じ悩みを持つ方に少しでも共感していただければ嬉しいです。