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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~固有感覚を取り戻そう

前2回が自分の発達特性と、老化するとさらにヤバくなるのを知って頂くために使った。
バランス感覚や五感がヤベェひとが、そのまま年老いたら周囲もヤベェというか。
だいたい、今だって私は酔っぱらって歩いてるように見えるのだ、下戸なのに!

さて。
これが固有感覚の問題そのものなのだ。
固有感覚を大雑把に説明すると、以下の表になる

老人はこれが衰えてるから
交通事故が起こりやすい

身体の揺れを感じとって動くのを命じる感覚なので、バランス感覚に直接影響する。
たとえば固有感覚がキチンとしてるならば、池に落ちそうになっても体制を変えて落ちるのを防げるが、弱いとバランス感覚を失い、池にバッシャアアアンである。
ここまで派手でなくとも、まっすぐ歩くとか、転びそうになった時に足をだすとか、それは固有感覚が身体に命令してるからだ。

さて、私は固有感覚がさっぱりない。
足を引きずって歩き、常に地面近くで固有感覚を感じとってるきらいがある。そうしてるにもかかわらず、平地でさえ転倒する。
昔仕事をしていた時に、紙の束を持ったままズドーン!!という音と共に前のめりでコケた。
書類が舞うのを集めたり、怪我がないか心配してもらったり、人の情を感じ、そんな情けを貰いまくる人生だ。

というわけで。
「固有感覚を目覚めさせる訓練」
をやった。

割と原理は簡単で
「苦手/経験の浅い感覚に慣れさせるように、本人が苦しがるまで感覚を感じてもらう」
である。
今回私がチャレンジしたのは
スリング
と呼ばれる道具だ。

赤子の抱っこ布の大人版のようなもの

これにうつ向けや仰向けになって前後に揺らしてもらう。
それだけといえばそれだけだが…
きもぢわるい!!
うつ伏せの時に揺らされるのは、前方向の視野がだんだんと速く近く見えるからまだいい。
問題は仰向け。
天井が間近に迫るのこええ!
当たることは全くないとわかってても、上がる下がるの感覚が、遊園地の幽霊船系統の刺激だから気持ち悪い!!
その時に、トレーナーの先生に
「スリングの布を感じない場所ってあります?」
と尋ねられる。
ん?ん?ん?と必死に感覚を追うと、右肩が布と服とが一体化している感じがある。
それを告げると
「うーん、右半身の感じ取る力がやっぱり弱いかあ」
見ていて分かるんだ…ちなみに私は遊園地のアトラクションのように、刺激に耐えるために叫んでいた。

回る、揺れるをたっぷり45分身体にいれた後には、右目からおでこにかけてがガンガンに痛かった。
「効いてる証拠ですよ」
と先生は言ったが、何に効くんだよ、これは。

調べたら下垂体と視床下部だった。

ここらへんの感覚も壊滅してる。

まあ確かに、マイナスにはならんと予兆のする感覚けど、優しそうに見えて実はエグい動きだぞ、あれは。

じゃあどう変化したのよ?は、今後ぼちぼち、でも確実に。



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