活字離れの時代なので、J-POPの歌詞のような小説を書きたい
出版不況・活字離れ(読書離れ)が囁かれだして、だいぶ経ちます。
最近は「小説」そのものに馴染みの無い方も増えているかも知れません。
そんな「小説自体に馴染みのない・読んだことがほとんどない」人間に、どうやって小説を読んでもらったら良いのか…
考えた末に出したひとつの案が「歌詞のような小説を書く」ことでした。
(ちなみにタイトルで「J-POPの歌詞のような」と書いていますが、実は自分、歌のジャンルの区別があまりついていません(J-POPの定義がイマイチ分かっていません)。とりあえず「オペラ」や「演歌」でないことは確かですが…。)
活字離れが進んだ今の時代でも、「歌離れ」という言葉は聞きません。
歌は今もなお文化の中心にありますし、次々に新しい歌が出ては人気を集めています。
歌は文学と同じく「ことば」を使うメディアです。
しかし、歌の中の「ことば」は、活字離れで敬遠され避けられている小説の中の「ことば」と違い、すんなり受け入れられているように感じられます。
ならば、小説の中の「ことば」を、歌の中の「ことば」に近づければ良いのではないか…そう単純に考えたのです。
こうして「歌詞のような小説」を目指して書き始めたのが、恋愛オムニバスSSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…(略して純恋結晶)」でした。
元々このシリーズは「活字離れ(読書離れ)の時代なので、長い文章を読むのが苦手な人でも読めるように」と「SS」や「短編」の練習用に始めたシリーズでもあります。
<関連記事→読書離れの時代なので、短編&SSの技術を磨いておきたい>
「歌詞のような」と言っても、ストーリーが無いわけではありません。
歌の中にもストーリー性のあるものはたくさんありますので、そういった歌をイメージして執筆しています。
大切にしたのは、I(私、俺、僕etc…)とYou(あなた、君etc…)の2人で構成される、ラブソングの“関係性”です。
そして歌の魅力のひとつである「エモさ」です。
幸い、SS(短い小説)と「歌詞のような文章」との相性は非常に良く、「書けなくなる」ということもなく、楽しくシリーズを書き上げることができました。
ちなみに「習作」ということもあり、バリエーションを増やすため、シリーズ内でもだいぶ作品ごとに雰囲気や内容を変えているのですが…
(ちなみにpixivさんの小説用表紙からのアテ書きで内容を決めています。<関連記事→コンプ厨で凝り性なので気づけば大がかりなプロジェクトに…>)
現在のところ、ブログの反応から見たシリーズ内1番人気は12作目(最終作)の「ミトコンドリアの恋」、2番人気は「この気持ちを恋と呼んでも良いのなら、」。
pixivさんの閲覧数で見た1番人気は「初恋が実らない理由」、2番人気は「画家の恋人」です。