章の終わりに「ヒキ」を作るのが好き(ヒキは何気に執筆維持にも役立つ)
子どもの頃、週刊マンガ雑誌などを読んでいて「こんな所で『続きは来週』ってなるのか!」「この後どうなるのか気になるー!」となったこと、ありませんか?
自分もそんな風に「続きが気になる終わり方」「先の読めない展開」にワクワクドキドキした記憶があります。
なので、自分の小説でもつい、章(話)の終わりを「そこで終わるのか!」という所で切りがちです。
いわゆる「ヒキ」を作るのが好きなんです。
最初はただ単に個人的趣味でやっていた「ヒキのある終わり方」ですが…
書いているうちに、気づいたことがあります。
それは、「ヒキのある終わり方」は「作者のモチベーション」にもつながる、ということです。
「この先の展開、気になる!」ということは、作者的にも「この先に、書いて楽しい展開が待っている」ということです。
小説の中には、書いていて楽しいシーン・燃えるシーンもあれば、そうでもないシーン・むしろ書くのが苦しいシーンもあるわけですが…
「さぁ、この後に急展開が待っているぞ!」という「ヒキ」の所で筆を止めておけば、次の章(次の話)を書き出すときに「さぁ、楽しい急展開のシーンが書けるぞ!」と、モチベーションの高い状態で執筆を始めることができるのです。
執筆初心者の頃は、こういう「モチベーション管理」が上手くできず、自分の楽しいシーンばかり一気に書き上げては「この先のシーン、書くの辛…っ」と筆が止まりがちになっていたわけですが…
この「“書くのが面白い・楽しいシーン”の一歩手前で執筆を止めておく」テクニックを覚えてからは、ほとんど筆が止まることなく小説が書けています。
おそらく、時間さえあれば、どんな小説も、キッチリ完結まで持っていけるのではないかと思っています。
(その「時間を作る」のが、現状、一番大変なことなのですが…。)
そして、この記事を書いていて今、気づいたのですが…
こうしてモチベーション維持のために「ヒキ」→「急展開」を繰り返しているから、自分の小説はジェットコースター展開になってばかりいるのだな…と。
特に、1章をだいたい2000字前後にキープしている「囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!」なんて、展開の速さが恐ろしいことになっているような…。
まったりスローライフな小説が読みたい読者には、好まれないやり方かもしれませんね…。
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