適応障害と休職期間のあれこれ
こんばんは。今日は休職期間中のことについて自分の体験談を書こうと思います。
適応障害と診断されて休職し結果的に退職という選択を選んだのですが、時間が経って落ち着いて色々振り返れるようになってきたこのタイミングで書き記しておきます。あくまでも個人の考えですので参考程度に見ていただければと思います。
休職に至るまで
メーカーの営業として働いていたのですが、部署異動後の上司や仕事内容が自分に合わず状況を改善するために色々なことを試してみたものの改善することはなく周囲に頼れる人がいなかったこと、評価に関して上司からひどいことを言われたこと、仕事の多忙も重なって不眠状態に陥り、仕事をしていると動悸が止まらない状態が続いた。心臓のクリニックに行って脈を図ったりしたが動機は心臓の異常ではなくてメンタルの方に問題があるのかもと言われた。メンタルクリニックに受診した結果適応障害との診断を受けて翌日会社の人事とやり取りをし休職することになった。営業だったということもあり引継ぎの資料を作ることになった。普段からやっていることをデータ化やExcelに記録し形式知にしていたのでこの作業自体はすぐに終わったのだけれども弱っている人間に資料作れって無茶言うよなって思った。担当してくれた人事の方はとても丁寧に対応してくれて上司が何かあったら電話したいといったことに対しても止めてくれてとてもありがたかった。
適応障害ってなんだ?
人によって症状とかが違うので何とも言えないがストレス要因が明確な場合に適応障害って診断されるみたい。長期間続いていたので私の場合は適応障害ではなく鬱だったのかもしれないです。
休職期間に入って
会社のスマートフォンは返却しているのにバイブ音や着信音が脳内に再生されていてまったくもって気が休まらない。家で休養することを言われているがコロナ禍で在宅勤務をしていたこともあり正直家も落ち着ける場所ではなかった。会社の近くに住んでいたので外に出たら会社の人に会うのではないかという恐怖心・休んでいるという後ろめたさも相まって気持ちがどんどん暗くなっていく。このままではよくないと思い、家のそばから離れることを決心し人が少なくて遠い場所に旅行に行くことにした。周りの目を気にしないでゆっくりと過ごせる場所というのは自分にとっては心地よくていいリフレッシュになった。休職期間中は人事の一名とだけショートメッセージを通じてやり取りを行っていた。
体調はUP・DOWNを繰り返しているような感じで気持ちが落ち着くようになったのは1年くらいかかった。体調がよくならないことに対しての焦りも出てきていたけれども、冷静に今後を考える時間を取ることができたというのは非常に意義があるものだったと思う。メンタルダウン状態だと自暴自棄になりがちなので体調が戻ってから今後について考えるのが大切だなと思う。
体調が落ち着いているときは外に出て日の光を浴びて散歩を最低30分するというのを行っていた。山に登ったりキャンプしたりゲームしたり家でゴロゴロしたり、本を読んでみたり、会えてなかった友達に久しぶりに会ってみたり色々やっていた。
治療について
私の場合人が多くいる場所に出たり、スーツ姿の男性を見かけると動悸が出るという症状が出ていたので徐々に人混みに慣れていくというのを行っていた。基本的には薬は使わないで認知行動療法で治療を行っていた。
風邪と違って薬を飲めばすぐに改善するということはないのでじっくりと向き合っていく必要があると思う。
メンタル系の病院の口コミをみると様々なことが書かれているが本当にどの治療法が合うとか先生と合うとかは人それぞれちがうと思うのでもし合わないと思ったら気にせずに病院を変えたり担当医師を変えてもらっていいと思う。名医だからいいというものでなく自分に合った治療法、先生に診てもらうのが一番いいのかもしれない。
最後に
休職して学んだことは自分がいなくても何とかなるということだ。それまでは仕事に対して「自分以外やれる人はいない自分が何とかしないと」ってやってきたんだけれども、そんなことはなくてなんだかんだで回っていく。
別の方にしわ寄せがとかも思ってしまうかもしれないがそれは自分でなくて人を雇ったり仕事量を調整していない会社側の問題なので気にせず休んでください。ゆっくりと好きなことをしたりして体調の回復に努めるのが一番です。思いのほか長くなってしまったので傷病手当の申請とかについてはまた別で書こうと思います。