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感想 人生は地獄よりも地獄的である。芥川龍之介  地獄の2コマ名言集芥川龍之介が作品の中に残した名言を、動物たちの2コマ漫画とともに紹介しています。

芥川龍之介の名言集です。
本書の紹介のかわりに、作中の刺さった名言を紹介します。


阿呆(あほう)はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。 『河童』

我々の行為を決するものは善でもなければ悪でもない。ただ我々の好悪(こうお)である。あるいは我々の快不快である。 『侏儒の言葉』

どちらがほんとうの「正義の敵」だか、滅多に判然したためしはない。 『侏儒の言葉』

人間は、時として、みたされるかみたされないか、わからない欲望のために、一生を捧げてしまう。 『芋粥』

人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わなければ危険である。 『侏儒の言葉』

僕は屈辱を受けた時、なぜか急には不快にはならぬ。が、かれこれ一時間ほどすると、だんだん不快になるのを常としている。 『僕は』

我々は我々自身のあてにならないことを、痛切に知っておく必要がある。実際それを知っているもののみが、幾分でもあてになるのだ。 『首が落ちた話』

輿論(よろん)は常に私刑であり、私刑はまた常に娯楽である。 『侏儒の言葉』

天国は「しないことの後悔」に充ち満ちている。ちょうど地獄は炎の中に「したことの後悔」を広げているように。 『文芸的な、余りに文芸的な』


2024 11 24


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