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感想 赤と青のガウンオックスフォード留学記  彬子女王 皇族は女王という呼称が使えるんだ。英国留学し、そこでの生活や皇室としての生活やイギリスについてなど知らない世界だった。鉄道事情については面白かった。

彬子女王について、なにも知らなかった。
皇族は女王という呼称が使えるんだ。
これも知らなかった。
大正天皇のひ孫らしい。

本書は、その彬子女王が英国に留学した生活日誌を書籍化したものである。
これは珍しい書物だと思う。

留学記としても興味深いし、皇室の生活も垣間見えて面白い。

彼女は、常に護衛付きで生きていたとのことである。
どこに行くのも警護がついていた。
産まれてはじめての一人歩きがオックスフォードだったという言葉が印象的だった。

それはとても窮屈でありストレスであると思われます。
皇族が留学したがる理由が何となく理解できます。

鉄道事情についての話しが面白かった。
日本では、鉄道の遅延はほとんどなくあっても一分程度ですが
英国では30分なんてざらだそうです。
さらに、運航中止ということもあり、それが運転者が風邪をひいて休んだからというふざけた理由である場合もあるとか。

研究について料理に例えた話しはわかりやすかった。

作る料理を決めて材料を買いに行くのが正しい。


しかし、彼女は材料を買ってから、それで作れる料理を作るのだという。
それは研究者向きではないとのことだ。

彬子女王は、とても気真面目な人だと思う。
学問の研究者として、人としても誠実な人に思えた。


こういう世界は知りたくとも知れないので読んで良かった。
皇族は色んな制限があることにも驚きました。
父親との深い情愛にも感銘を受けました。




2024 11 25



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