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感想 岸辺露伴は倒れない  北國 ばらっど 岸辺露伴の世界がうまく表現されていた短編三作品。

「黄金のメロディ」。「原作者 岸辺露伴」。「5LDK〇〇つき」の三作品。

6月になると入居者が消える「5LDK〇〇つき」の闘い方や、「原作者 岸辺露伴」の改変者に対する攻撃してくるものの存在など、岸辺露伴シリーズの雰囲気が踏襲されており面白かった。

北國 ばらっどという人が作者らしいが、岸辺露伴はもともと荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険第四部 ダイヤモンドは砕けない』に登場する架空の漫画家。同漫画のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』の主人公であり、NHKでテレビドラマ化、映画化もされている。
なので、これがどういう企画なのかわからない。

岸辺露伴はヘブンズドアという必殺技を有していて
この技をかけられると身体が静止し本として、その人の行動や考えや過去が読み物となり、岸辺露伴に読まれてしまう。そこに何かを書き込むことで敵を倒すのが常套手段。

基本構造としては、怪異と岸辺露伴が戦うという形式である。

「原作者 岸辺露伴」は、作品を改変する者を攻撃するオロボクという水分を奪う敵との闘いだ。
岸辺露伴はヘブンズドアを使い人間本に書き込むことで攻撃するのだが、オロボクは自分を侮る者に怒り狂う。つまり、事実の改変ができない。岸辺露伴はヘブンズドアが使えないので苦戦するのである。そこが面白かった。

6月になると入居者が消えるという「5LDK〇〇つき」という話しの敵との闘いも好ましい。

三作品とも岸辺露伴シリーズの雰囲気が良く出ていて楽しめた。



2024 11 20


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