感想 暗殺 柴田 哲孝 元総理暗殺という実際の事件を陰謀説にもとずき再構築したフィクション。リアリティに欠ける内容でゴルゴ13のようなスナイパーが体内で溶ける弾丸で殺害したというエンタメ。
実話をべースにした物語だが、陰謀論を採用しているのでリアリティに欠ける内容。
犯人にされた男が自作の銃を作成し試しうちをする描写や、ゴルゴ13みたいな謎のスナイパーが体内で消える弾丸を使って選挙の応援に来ていた元総理を暗殺するシーンの描写はなかなか良かった。
だが、背後にいる元総理と対立する派閥の代議士やら、警察、自衛隊がタッグを組み、真相を闇に葬るというのは、いくら何でも不可能だと思う。
それに、この韓国系の宗教団体と元総理がどうのこうのという話しと、それに対立する派閥の代議士が対立し暗殺をというのも無理がある。というのも、その人も選挙協力してもらっていたと思えるからです。
もし、この計画がばれた場合はかなり深刻な結果になると思えます。
そんなリスクを背負うだけの勇気があるのかが問題です。
それに韓国に日本の政府が支配されるとか、そういう偏った考え方はかなりオカシイと思う。
元総理は少し右系の人でしたから、そういうのはないと思う。
単に選挙の票が欲しかったのではないでしょうか。
この人の死を、こういう風にエンタメにしてしまうのには、まだ、時間が足りないように思えます。
立場によって受け取り方は違うのかもしれませんが、人が殺害されているのです。普通は、その死を悲しむのが当然だと思います。
2024
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