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感想 麦本三歩の好きなもの第二集   住野よる 二番煎じ感をどうしても感じてしまう。怖い先輩の結婚退職は少し感動。



麦本三歩の好きなもの の 続編
正直に言うとあきた。二番煎じ感がした。

確かに、双子の弟が登場したり、恋人になるぽい人が出てきたり、怖い先輩が結婚退職したり、ここ感動ポイントありです。
イベントは多く、それなりに盛り上がる。

でも、この小説は、この麦本三歩という天然の女性の魅力だし
それは本二冊まで保ち続けるほどの破壊力があるかないかで言うとなかったということだと思う。


三歩の魅力の一つは共感力だ。
デートの終盤にこんなことを妄想する。

これでいいのかな。三歩は酔いがすっと醒めていくのを感じていた。自分の今日の行動を振り返る・・・私は今日わたわたして自分の好きなことばかり話してへらへらして、一日つまんなかったなとお兄さんに思わせたのではないか。急に不安になってきた。・・・彼に今日一日・・・を無駄にさせてしまったのではということだった。


相手のことを思いやれる優しい女性です。

ただ、僕なら、この挙動不審な態度の数々に、きっと嫌になると思います。
彼女は恋愛に向いてない。

本書のモチーフはたぶん、これです。


嫌いなものより、好きなもののことを語ろう。そのほうが人生は楽しい



最後に、三歩の言葉の中で一番好きなのを紹介します。

明日は今日よりもちょっと頑張れたらいい。もしできなかったら明後日でいいや。





2023 8 16



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