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感想 ポアロのクリスマス  アガサ・クリスティー あの老人にこんなにたくさんの血があったなんて・・・。血だらけの部屋、密室殺人事件。資産家の年寄りの死。

クリスマスにアガサ・クリスティーを読みました。
本作の面白さは犯人です。
これわかる人がいたらすごい人です。僕は見事に騙されました。でも、よく読んでみると、たしかに伏線があったように思えます。トラップが多すぎて、その人物には目がいきませんでした。さすがアガサ・クリスティーです。見事でした。

アガサ・クリスティーによくあるパターンでした。
強欲な資産家の年寄りが密室で殺害されます。

容疑者は遺産を相続する息子夫婦たちとスペインからやってきた孫娘。
ダイヤが盗まれたことから外部犯人も考えられた。

その夜、主人の昔の友人の子という南アフリカから来た青年もいた。

主人である年寄りの男は、みんなから嫌われていた。
全員が犯人と思わせる状況。

死体が異様です。

長男の嫁が呟きます。ハムレットのセリフの引用です。

あの老人にこんなにたくさんの血があったなんて・・・。

必要以上の大量の血。
クリスマスを暗示しているのか。
怨恨なのか。

容疑者の中に身分を偽る人間もいます。


灰色の頭脳を有するポアロの推理がさく裂。
読み応えありのミステリー小説でした。



2024 12 26


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