感想 逆転正義 下村 敦史 タイトル通り逆転。つまり強烈などんでん返しが用意されている短編集です。保護という作品が一番インパクトが強かった。
最後に強烈などんでん返しが用意されているミステリー短編集です。
保護という作品が一番好きで、セーラー服を着たびしょ濡れの女を保護したサラリーマンの話し。
二人はいい関係になっていくのですが・・・・。
このラストに待ち構えているどんでん返しは強烈で鳥肌が立ちました。
読む価値がある作品です。
死は朝、はばたくのラストのオチも秀逸でした。
刑務所を出て来た人たちを尾行する少年たち。
素性をばらしてほしくなくば金を出せと脅す・・・という話し。
このラストも驚きました。
最初のイジメをモチーフにした あなたはそんなに正しいの はミステリーとしてよりもモチーフが好みです。
イジメを報告したのに担任は消極的。
先輩に相談するとネットに。
イジメっ子は、名も知らぬ奴らに身元をばらされ、誹謗中傷され、自殺未遂まで追い込まれる。
この名を語らぬ者たちの正義感。
これは正義と言えるか。
まるで中世の魔女裁判のようで
正義という聖剣エクスカリバーを振り上げて、何でもござれという理不尽さ。
自分は安全な場所にいて
悪いとみなした人間を集団で攻撃。
今回は自殺未遂まで追い込んだ。
これって何なのかなと感じました。
この作品、ミステリーとしては くどくて好きじゃありません。
2024 11 3