しりとりエッセイ (あ) I Love You
文豪の夏目漱石が、I Love You という英語の翻訳をした時
月が綺麗ですね と訳したのは有名です。
しかし、これって変ですよね。
月が綺麗なのと、彼女が好きだというのと、どこに関係性があるのか?
月のように、君は綺麗だねという比喩なのか
だとしても、実際、この表現で相手に気持ちが伝わるものなのでしょうか?
たぶん、意味不明だと思います
というリアクションを取られると思います。
高校の時、帰りの電車の中で、退屈だったため
もしも ごっこをしていたことがある。
もしも、この言葉がなかったら・・・
その時、僕は友人のMと 「殺すぞ、ぼけ!!」という言葉がなかったら
どう怒りを表すというゲームをしていました。
大好きないちごを見知らぬ奴に食われた・・・という設定でひとこと
ということになりました。
僕は、こういうリアクション芸が苦手で
それでも必死に考えました
それで発した言葉は
虫歯になって死ね
その時の友人のリアクションが冷静で
まるで、嫌いな男にレイプされそうになっているような顔だったのです。
その後、さんざん、虫歯でなんか死ぬものか
とか
お前はバカすぎるよ
とか
かなり理不尽な罵倒の言葉を二重三重に浴びせられた後
いきなり
電車の中で殴りかかってきた
怒りの感情を言葉ではなく行動で表したのでした。
この行動は、殺すぞ、ボケ!!と罵倒するよりもずっと効果的で
正直ちびりそうになりました。
言葉は、行動に勝てない!!
2023 1 3
(あ) I Love You 次回は (う) から始まる言葉です。