無敵艦隊の定義する『ブランディング』とは。
普段は個人や中小企業(最近では上場企業も)のブランディングをサポートさせていただいているのですが、『ブランディング』という言葉の解釈の幅が広いので、改めてこちらのnoteで無敵艦隊の定義する『ブランディング』を言語化しておきたいと思います。
※様々な解釈があるのですが、あくまでも、個人的な解釈です。
そもそも、『ブランディング』とは?
無敵艦隊では、ブランディングとは?と聞かれるたびに、思想の浸透と答えています。
例えば、
表面上のステキなデザイン/目新しさで売れている状態
→思想が浸透していない状態
その奥にある価値観・考え方が共鳴して売れる状態
→浸透している状態
と定義してます。
『思想の浸透』の2つのステップとは?
そして、『思想の浸透』のためには、大きく分けると、2つの工程があるとしています。
一つ目は、ブランドを確立する部分。
ここが哲学や思想の部分で、WHYの部分の誰にも真似できないところを掘り下げて掘り下げて、言語化していく過程です。
そして、二つ目は、ブランドを伝える部分。
デザインや写真、そして、PRの部分の『どうやって伝えるのか?』というHOWにあたる部分です。私の周りのマーケットでは、多くの人がこちらにばかり注力をしている現状がありますが、本当に大事なのは①の部分なのです。
なぜ、伝えるだけではダメなのか?
ブランディングという言葉のイメージが、
・デザインや写真、ヘッダーをどうするのか?
・キャッチコピーをどうつけるのか?
・とりあえず発信をしなければならないのでは?
・どんなPRをするのか?
などなど、HOWの部分に目を向けられることも多いですが、いきなりそこに着手してはいけません。
本当に大事なのは、その前のWHYの①の部分なのです。
(とある、ブランディングの企業の方に伺ったときには、クリエイティブの部分は残り1割で取り組むと言っていましたが、本当に土台ありきだなぁ…ということを思います。)
無敵艦隊では、①と②の掛け合わせによって、思想が浸透する状態を作るのには、大きく3つの理由があります。
というのも、表面的なものだけ着飾ると、(②だけ頑張ると)一時的に注目はされます。
ただ、
目立って売れても→一発屋で長くは続かない状態になり
耳障りのいい言葉で売れても→双方、なんか違うんですけどという感じになり、
機能で売れても→真似されたら終わりですし
ノウハウで売れても→同じものが出てくれば安さで勝負しなければいけないのです。
(注目の押し売りを繰り返して、事業を作るって、正直疲れませんか…????)
逆に、思想を浸透させて売れるということは、大きくわけると、
①思想をわかってくれる、理想のお客様が増えること。
②同じ価値観の人とブランドを成長させる仲間・スタッフが増えること。
③長期的に繁栄していくこと。
につながります。
いきなりPR設計やデザインだけを変えても短絡的なので、そもそも、まずは伝えたい思想の深掘り・言語化をしていくことを、何より重要視しています。
言葉が深まっていない、『世界観』は陳腐なもの。
上っ面で取りつくろったとしても、賢い消費者に見抜かれてしまいます。
言葉の後に、世界観がそこに続くのです。それが思想の浸透に繋がります。
・商品を打ち出した時、「このブランド」だから欲しいと思ってもらえることが増えたり、
・お客様の質があがったり、
・事業が長く続いたり、
・小手先のことに自分が踊らされなくなったり、
・他者気にならなくなったり、
・自分はコレなのだという軸が確立される
ということにつながるのです。
具体的に何に取り組むのか?/①ブランディングの確立のフェーズ
思想・ストーリーの掘り起こし
例えば…
・どういう思想の上の ビジネスか
・事業ストーリーの言語化
・商品開発ストーリーの言語化
・経営理念/ミッション/ビジョンの言語化。
などなど。
コンセプトの設計
例えば…
・ポジショニング選定
・ペルソナの設定
・ブランドパーソナリティの作成
などなど。
ビジネスモデルのリデザイン
例えば…
・個性・素質に 見合ったビジネス設計
・世界マーケットを鑑みたアドバイス
・ビジネスモデル 再設計
・商品価格・構成の リニューアル
・ターゲット市場の 見極め
・ブレないためのKPIの設定
などなど。
※ちなみに、ビジネスモデルを変えることになることが多いです。
今のままでいるとどこか頭打ちを感じる人・企業の方が多いので、だからこそブランディングの前にリニューアルする必要性があるのです。
例えば、SNS起業家の方程式でしか機能しない商品しか持っていない人もいますが、 他の場所(業界・市場)で機能することは多いのです。
今まで、集客インフラが FB・アメブロ しかなかったり、商品構成が、フロント・バックになっていたり、 ターゲット 個人限定の人が法人になったり、規模感を変え、これらをリデザインしていく必要があります。
よくあるエラー/①ブランディングの確立のフェーズ
多くの人は本当に大事なことを「言えていない」だけなのに、 それをデザインや写真、HPのせいだと思い込んで、大きくクリエイティブ面を整えようとしてしまうことがよくあります。
また、今使っている、SNSプラットフォームのせいにして、 反応がないからと次のプラットフォームに乗り換えようとしてしまうということもよくあるエラーの一つです。
そもそも思想の言語化のフェーズでは、自分がどの位置にいるのか、明確にする必要があります。
①きちんと言いたいことがあるかどうか = 思想の有無
②それがきちんと言えているかどうか = 思想の言語化の有無
③それがきちんと伝わっているかどうか = 浸透の有無
具体的に何に取り組むのか?/②ブランドを伝えるフェーズ
世界観を作っていく
例えば…
・プロフィール写真
・想いのアウトプット
・纏っている雰囲気
・SNS全般
・HPデザイン
・その他クリエイティブ
などなど。
PRしていく
例えば…
・PRのためのリサーチ
・SNS発信設計
・メディアアプローチ
・PRのスケジューリング
・プレスリリース作成
・中長期的なPR施策を作成
などなど。
体験をデザインしていく
例えば…
・ブランド体験シナリオの作成
・口コミ・紹介増加のための施策の設計
などなど。
これらを、PDCAサイクルを回しながら進めていく必要があります。
指標はいつでも第三者。
ブランディングや世界観を作るとき、主語が『自分が…』となってしまうと、失敗してしまいます。
消費者は、自分の押し売りを求めているのではないのです。
ブランディングは第三者である、他人・お客さまから見て、どう見えているかが全てです。
そのため、あくまでも、消費者の方が、『主語』になるように一緒に作っていくイメージを持つ必要があるのです。
①と②の掛け合わせにより、自分のビジネスの思想の浸透が行われていくことが、結果的にブランディングされていると言われているのだと、思っています。
めっちゃ大切なので、誤解がなく伝わってほしい。
言葉だけひとり歩きしやすいものだからこそ、あくまでも、私が大切にしていることをまとめてみました。
事業の説明をすると『すごく深いことしてますね…!』と言われることが多かったり、クライアントさんからも『ブランディング、見た目だけ頑張ればいいと思っていました〜!ここにじっくり取り組むって本当に大事ですね。』ということを言われるので、改めて、世間一般的な言葉が与えていた、大きな誤解を体感し、よくも悪くも言葉の威力は偉大やな〜!とも思ったりします。
あくまでも、無敵艦隊のブランディングは、『思想の浸透』です。
その辺りに共感いただける方とのご縁をいただければと思います。
個人的には、想いのある個人事業主さんはただ、やり方を知らないだけの人が多いので、そのもったいなさから、悔しさを感じることが多いです。
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なんとなくでも売上は上がるけど、なんとなくからはブランドは生まれない、というのが、持論です。
この記事にたくさんヒントを入れているので、あなたのブランド設計にお役に立てたら幸いです。
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