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ミッションやビジョンを掲げるよりも大切なこと

強いブランドにしていくために、ミッションやビジョンを改めて見つめ直したい、という相談を最近はよくいただく。

どこか、今まで以上に選ばれることをみなさんが意識をしていて、『ブランドの価値を高め続けるには??』と思うと、ミッションやビジョンに行き着くのでしょう。

とはいえ、ミッションやビジョンを生み出すだけでは、足りないのでその先まで見据えておくことが重要だと思う。

数年前、ミッションやビジョンを生み出すWSなるものに参加したことがある。

そこには、たくさんの経営者の方々が参加していた。

ただ、見つけること、旗を立てることに満足してしまって、この価値をうまく使いこなせなかったと思っているのは、私だけじゃないと思う。

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では、何が大切かというと、ミッションやビジョンが浸透することだ。

以前この記事でも書かせていただいたけど、やっぱり、手前のことより、より深い部分を私たちは意識していかなければいけないと思う。

関わる人たちと、どれだけ共有できているのか、そして、共有だけではなくて、行動にも表れているのかどうかが、大切になってくると感じている。

ちなみに、私自身が、初めて働いた会社で、『クレドを読む』という文化があった。(某ホテルを真似したのだと思う。)

仕事が始まる30分前にみんなでその冊子を持ち寄り、読んでいく。

毎日読んではいたのだけど、私の中では、文字を口で追っていただけだった。

ただ、音読された言葉には、意味をまとっておらず、自分の中にその言葉が根付くことはなかった。

毎日ホワイトボードに今日特に意識するものを一つ書いていたけど、その言葉を意識して働いたことは正直なかったのかもしれない。

実態を伴わない、言葉には意味がない。

内情は、ミッションやビジョンが飾りになってしまっていることも少なくないはずだ。

ただ、大学生の時にアルバイトしていた、とある会社は、違った。

毎回ミッションなどの確認はなかったけど、体現することを自然と意識できて、働けていた気がする。

アルバイトで身につける制服、その空間、使うもの、かかっている音楽などで、その雰囲気作りができていたし、お客さまもそのお店の雰囲気にあった方が集まっていた。

浸透してた空間だったな、と今なら思う。

今の時代は、特に『いいものは紹介したい。』という人たちが多い。

とはいえ、この、浸透するための土台がないと、その紹介は注目を浴びるだけの消費的な機会で終わってしまいかねない。

自分の仕事における、ミッションやビジョンの浸透のためには何が大切なのか?改めて、考えてみると、新しい視点が見えてくると思っている。


P.S.

『浸透』といえば、私はここが参考になると思っているよ。

セルフブランディングに関するコラムを書きました。

HPを作成しました。


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