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#106 [読書レビュー]アウトプット大全(樺沢紫苑)
80項目に及ぶ、アウトプットの方法と効果が詰まった実用的な本でした。樺沢流のノウハウが豊富に散りばめられています。これは今さら…といったものもあれば、知らなかった~と驚愕するものもたくさんあり、面白かったです。その中で、私の実生活に落とし込みたい内容をピックアップしてこちらにレビューしたいと思います。
・意味記憶とエピソード記憶
意味記憶とは、よく知られている知識や事実についての記憶。
エピソード記憶とは、特別な出来事や個人的なエピソードについての記憶。
後者の方が記憶に定着する。
・感謝すること
感謝することで、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィン、ドーパミン、この4つ、全ての幸せホルモンが分泌される。「ありがとう」をいうことは、ホルモン的にも最強の行動である。
・ボーっとする
芥川賞の又吉直樹さんの脳内を測定すると、ボーっとしていた時にアイデアが浮かんだそう。脳が忙しいときにアイデアを絞り出してもなかなか思い浮かばないが、一夜明けたり、ぼーっとして脳が休まっているときに降ってくる。
・抽象化のアナログ、具体化のデジタル
これが最も印象深かった。思考のプロセスで抽象化するときにはアナログツール(紙とペン、カードを使ったKJ法をするなど)、具体化するときにはデジタルツールを使う。アナログとデジタルのバランス、使い分けのメソッド。
・アウトプットとインプット、そしてフィードバックを繰り返すことが成長スパイラル
私がnoteをやっているモチベーションとなるお言葉…!
・笑顔とあいさつ
笑顔は最高の脳トレである。あいさつは大きな声で相手の目を見て笑顔でおこなうことで、あいさつの効果を最大化する。当たり前のことだけど出来ている人は意外と少ないんじゃないでしょうか。
・網様体賦活系(RAS:Reticular Activating System)を利用
脳に入る情報の中から必要なものを脳に送るフィルターの役割を果たす機能。例えば、
- 好きな車があると街中でその車を見つけてしまう
- 好きな人がいるとどんなに離れた場所でもその人の声が聞こえる
- ダイエットに関心がある人は「やせる◯◯」といったキーワードに敏感になる
など。これを活用して、「チャンスに強くなる」「集中力が増す」「アイデアが湧いてくる」といったメリットが生まれる。
・継続の秘訣
今日やることだけを考える、楽しみながら実行する、目標を細分化する、結果を記録する、結果が出たらご褒美をあげる。
・人を率いるには目標をじゃなくビジョンを掲げる
・Google book、google scholarを利用する
これ以外にもまだまだたくさんありますが、書ききれません。樺沢メソッドがぎっしり詰まった、著者の集大成ともいえるべき本でした。