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#123 [読書レビュー]さむがりやのサンタ(レイモンド・ブリッグズ)(福音館書店)

息子が保育園のクリスマス会で園長サンタからプレゼントでもらった絵本。毎晩寝る前に息子に読み聞かせています。毎日読んでも飽きることがなく、「一緒に読もう」とせがんでくる息子。我が家ではクリスマスの余韻がいまだに残っています。

ここに登場するサンタクロースはとても寒がり。寒くて外に出るのもおっくうで、「あぁ、めんどくせーなぁ」って感じで、仕方なしにクリスマスイプの仕事をこなすサンタさんです。

「ほっきょくちほうは、ゆき、みぞれ、あられ…」
とラジオからの天気予報。犬のポチと猫のクロを家に残して、荒天の中、クリスマスの仕事に出動するサンタ。

煙突の形が複雑で家に入るのに苦労してススだらけになってしまって悪態をつくサンタ。

普通の子供たちがイメージするサンタクロースのイメージとは程遠い、とてもシニカルで言葉遣いがキレイではないサンタ。人間味が溢れています。サンタも人間ですから、寒いものは寒いですよね。わかります。

ぷつくさ文句を言いながらも、きっちり仕事をこなし、仕事を終え帰宅して、豪勢なご馳走を食べるサンタ。寒いし、めんどくさい。それでもきっちり納期は守る。仕事するってそういうものですよね。大人はみんな大変です。終わったら自分へのご褒美にプチ贅沢。お疲れ様です。

ま、おまえさんもたのしいクリスマスをむかえるこったね。

風呂に入って、就寝準備。最後このセリフで幕を閉じます。

とても愛すべきキャラクター。私も息子も大好きな絵本です。

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