ほろ酔いラプソディー『49.柿と春菊』
近所には今でも歴史的な屋敷が点在してて、どの庭にも立派な柿が実っている。そして毎年柿を見るたびに猿蟹合戦を想像してしまうのは、余りにも計画的で執拗な仕返しが、子供ながらにショッキングだったからだろうか。
通勤電車で隣にいた初老の男性が網棚から大きな荷物を下ろした際、荷物が私の手にあたり、持っていたスマホが床に落ちた。なんでそんなに大きな物を網棚に乗せるのかと心の中で憤慨したけど、その男性も悪気があった訳じゃない。
腹が立つことが起きたとき、相手のせいにしても気持ちは収まらない。荷物を下ろすのを手伝っていれば、スマホが落ちることもなかったし、腹が立つこともなかった、と自分を見つめることがきっと大事なんだろうな。
とはいえ、感情を完全にコントロールすることは難しいから、そんなときはもちろん晩酌で気持ちをリセットします。サルはもちろん、うすや蜂もさそって、柿を肴に一杯飲もうなんてのが、大人の猿蟹合戦だったら良いなって思った。
『 相手のせいにするから腹が立つ 』
柿と春菊の生春巻
材料
・柿
・春菊
・生ハム
・ライスペーパー
・お好みのゴマだれ
作り方
1.柿は皮を剥き細長く切る
2.春菊はさっと茹で冷水で冷ます
3.2を絞り柿と同じ位の長さに切る
4.ライスペーパーを水にさっと通す
5.4に生ハム、3、1を乗せ巻く
6.5を器に盛りごまだれを添える
※春菊の茎が太い場合は別の料理に使うか縦に細く切って下さい。
※ライスペーパーはボウルに張った水にさっと通すか霧吹きで水を吹き掛けて戻して下さい。