思考し、機を待ち、飢えを受け入れる能力 - I can think, I can wait, I can fast.
I can think, I can wait, I can fast.
という言葉を知っていますか?
前述の言葉を「私は考え、待ち、急ぐことができる」という意味だと勘違いしていました。この時において自分に最も必要かつ重要な言葉だと認識したので記したいと思います。
この動画は『Siddhartha(シッダールタ)』という、20世紀ドイツの作家ヘルマン・ヘッセの小説を映画化したもの。この動画の中で「I can think, I can wait, I can fast.」と言われています。元となる言葉が仏教の世界にあるのかどうかは定かではありません。
考える - I can think
まずは『I can think』は文字通り「私は考えることができる」ということ。もちろん考えるという行為は、簡単なものではありません。比較的小難しい映画が好きな僕は考えるのが好きな方ですが、動物的に反応してしまうことも多くあります。
さらに、僕の思うプロとしての定義は再現性があること。この再現性にも思考は必須で、何が起きたか考えることができるというのは大きな能力でしょう。
待つ - I can wait
次に待つ力。僕はこれがすごく苦手で自分の思考が赴くままに行動してしまうし、脊髄反射的に物事にとりかかってしまいます。また効果がすぐに求めたり、機会がくるのを待つことが苦手です。
我慢や忍耐という言葉でも表現できると思いますが、前述の「マシュマロを食べずに我慢できる能力」があまりにもないので、どうにかしたいなと思ってました。
そして「これはなんて良い言葉なのだ!」と思ったのも束の間。最後の FASTはとんでもない言葉でした。
断る - I can fast
FASTとは「速い,急速な」という意味ではなく、FASTING (断食)のFASTでした。仏教的なサムシングかと思ったのですが、2020年に少食ファスティングを経験し、食生活や食べ物との関わり方が大きく変わったので「理解る。理解るぞ!」と思ったのですが、さらに一歩先をいっていました。
前述の記事ではさらに詳しく解説しているのですが「I can fast」というのは、自由を得られる時に放棄できる力です。
僕も同様に多くの人は「今より豊かに。もっともっと…」と毎日を過ごしているように思います。新しいカメラ、スマホ、住まい、旅行、仕事、名声、遊び、文化的なことも全て。次から次に押してくる欲望を受け入れて行動につなげる。僕はそんな事が当たり前になっていました。
そして断食は断捨離と同じようの意味を持ち、自分に本当の意味で必用なものに気付かせてくれる不思議な力があります。
僕はスーツケースとバックパック1つで、特定の住居を持たずに世界中を移動しながら生活しています。さらに少食ファスティングを経験して、飢えることができる能力を知ることができました(年末に帰国して最近めっちゃ食べてる)。
ToDoリストはやる事よりもやらない事を決める方が大事、なんてことも聞いたことがあります。SNSが発達し、他人の良い側面ばかりが見える現代。飢えることができる人こそ、本当の自分の幸せを見つけることができる。
そして考え、機を待つことによって、自分の本当に必用なものを達せるのではないか。と考えるいい機会になりました。
まずは待てるようにないりたい。
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