【短歌日記】
考えるもしも私が幸せを遠慮しないで受け取れたなら
泣きそうになった帰りにすれ違うおじいちゃんの愉快な歌は
この町にぴんぴかりんの新店舗内緒だけど応援してる
親の声届かぬ深さ潜ってく本の海底何か見つけた?
今日もまた夕飯前のチョコパイが罪悪感で腹を埋めてく
寂しさに引力感じどことなく温かさすら感じる今は
メェメェと泣き言ばかり言いながら猪突猛進 我、牡羊座
包装紙みたいな空に見つめられ34は背筋を伸ばす
ストレスを飛ばすあなたは害である機内モードと電源オフに
渦作る枯葉たちの追いかけっこ「仲間に入れて」なんて変かな
凍りつくイヤフォン耳を冬にするウィンターソング始める文月
復讐をするよあいつに知らせるよ私実はね幸せですと
太巻きを作る祖父母も家も消えこっそり墓へ思い出運ぶ
納豆の粒を拾って気づくこと私はもっと笑ってもいい
温室のふわりまどろむ花になる室内干しのニット横目に
踏切に阻まれる度諦めた恨んでないよ恨んでないよ
失敗は100回してもいいんだと教えてくれた娘6歳
失敗は収穫物と言い切った夫を信じ立ち向かう明日
報われぬ日々に答えを探しつつ言葉を紡ぎ余喘を保つ
添い寝する赤子を抱いて眠るよう冷たい石を抱いて眠る夜
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