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【Tagiru.滞在記】スリランカ・アーユルヴェーダは思っていた以上に奥深いものだった

9月上旬から2週間とちょっと、スリランカに行ってきました。

その目的は、「アーユルヴェーダ」を体験すること。

元々その言葉自体は何となく知っていたけれど、昨年・一昨年と訪れたデンマークのフォルケホイスコーレの体験を経て、アーユルヴェーダについてもうちょっと知りたいなと思っていて。

イギリスにある大学院大学シューマッハ・カレッジを創設したサティシュ・クマールもインド出身ということもあって、なぜか昨年末くらいから「南アジアに行かねば…」という気がしていたのです。

最初はインドに行きたかったのだけれど、気づけばするすると話がまとまって、結局スリランカに行くことに。

ちなみに、わたしが滞在していたのは日本人オーナーが経営するアーユルヴェーダ施設「Tagiru.(たぎる)」という場所。

Tagiru.で過ごした時間はもちろんとても素晴らしかったけれど、それ以上にこれまでのわたしをまた明らかにしていくような旅だったのも事実で。

日本という国に生まれて、ヨーロッパでの学びを経て、南アジアの伝統医療にたどり着く。これもまた、わたしの人生における大切な1つのパーツなんだと気づかされるような、不思議な旅でした。


アーユルヴェーダとは

アーユルヴェーダとは、約5000年(諸説あり)の歴史を持つインド・スリランカ発祥の伝統医療。サンスクリット語で「生命の科学」という意味を持ちます。

なぜか日本では宗教だと勘違いされることもあるけれど、アーユルヴェーダが今日まで紡いできた歴史は想像以上に長くて、扱う範囲もとても広く、奥深いもの。人々の生活に根差し、心と身体の面から医療を考える、人生哲学のようなものなのです。


アーユルヴェーダとのはじめての出会いは、たしか10年前くらいに受けたマッサージだったと思うのですが、わたしがちゃんとその言葉の意味を知ったのは、2022年に訪れたデンマーク・フォルケホイスコーレでのこと。

このときは、アーユルヴェーダを学びたくて行ったわけではなくて、知り合いからこの場所を聞いて、たまたま海が近くて、アートや瞑想を取り扱っていたからという理由でこの学校に行くことを決めたのです。

学校の目の前から見える美しい夕日が大好きだった

わたしがこの学校に滞在していたのは1ヶ月ほどですが、体質のこと、食事のこと、瞑想やヨガなど、アーユルヴェーダの基本情報について学んでいました。

けれど、それらの学びを支えていたのは、もっと精神的なもの。会社員を辞めてすぐの渡航だったこともあり、先生がくれる言葉の一つひとつが、わたしの何かを溶かしていくようだったのです。

「あなたがあなたでいることが、一番の自分への責任だよ」

今思えばこの学校は、フォルケホイスコーレという「対話型の学び」や「人生を考える場所」という思想と、アーユルヴェーダの「生活の中にある医療」や「いろいろな側面から人生を見つめる」という思想がすごく良いかたちでミックスされていた場所だったような気がします。

わかりやすく境界線を引くのではなく、すべてつながっているものと考える。学びも医療も、すべては人と自然と生活の中にあるというイメージ。

このことは、Tagiru.という場所に実際に行かなければ、そしてオーナーの修司さんの言葉に触れなければ、きっとわからなかったことでした。

わたしの人生に起きる一つひとつのことは、まるでグラデーションのようにつながっていて、すべてが意味を持っている。

今回の旅を通してまたひとつ、つながりを見出すことができたのです。


ちなみに、Tagiru.のWebサイトにはこんな言葉が書かれています。

世界で最も古い医療アーユルヴェーダは、「体質」つまり「個性」を見つめる医療。Tagiru.ではドクターとの対話をもとに、トリートメントから食事、日々のルーティン、ヨガ・瞑想など生活に関わる全てのことを、あなただけに合った方法で行っていきます。

すべてのものから離れ、何にも邪魔されずにゆっくりとすぎていく時間は、あなた自身の心と体の変化を、これまでの人生でいちばんじっくり見つめ、その本能や、内から湧きあがる生き物としての力を取り戻していく時間になります。

Tagiru.公式サイトより

ちなみに、Tagiru.という名前は、日本語の「たぎる」からきています。

心と体が芯から整い、五感と思考は澄み渡り、自分の本能が必要としていることを、直感的に感じ取ることができるような。

そんな生命力にあふれた感覚に、私たちは「Tagiru. (たぎる)」という名前をつけ、この場所をスタートさせました。

Tagiru.公式サイトより

Tagiru.のWebサイトには、「地球上でいちばん、あなたの内から力の湧く場所」「生き物としての感覚を取り戻す場所」とも書かれています。

さて、Tagiru.がどんな場所だったのか。

実際に体感したアーユルヴェーダとは、どんなものだったのか。

想像以上に長くなってしまいそうなので、ここではまず「外側の」Tagiru.のことについて書いていこうと思います。

Tagiru.に辿り着くまで

今年の2月ごろ、たまたまTagiru.に滞在していた方のnoteを読んで「いつかここに行ってみたいなぁ」と思ったのが、わたしとTagiru.との出逢いです。

生活が大きく変わった春を経て、そんなことはすっかり忘れていた6月。

昨秋わたしの宿泊イベントに参加してくださって、そのことが一つのきっかけになって会社を辞めた方が、Facebookにある投稿をしていたのです。

「会社を辞めた今しか行けないかも!と思い、子どもたちと旅をして、そのあと自分のご褒美にスリランカのアーユルヴェーダを体験してきました!」

その方は別の施設だったけれど、そのポストをみて、ふと。

「あれ、わたしも行けるかも? いや、行くのかも」

そんなことを口にしていたら、前の会社の先輩が一緒に行きたいと言ってくれて。むしろ「前から行きたいって言ってたじゃん!」とのこと。

というわけで、これはもうわたしが行くやつだなって思って、7月半ばくらいから情報を調べ始めたのです。


当初Tagiru.は行きたい日程が満室だったのですが、「スリランカに行く!」と決めた後、もう一度Webサイトを見てみたら、ちょうどその期間に1室だけ空室が出ていて。夜中だったけれど、その場でメールしてお部屋を押さえてもらいました。


ちなみにいくつか他の施設も調べてみたけれど、迷ったのはここくらい。

AYURVEDA RESORT WADDUWA

スリランカ人も利用するアーユルヴェーダブランド、シッダーレパの施設です。他にもアロマブランドとして有名な「生活の木」が運営する施設とか、有名なスリランカ人建築家ジェフリー・バワが建てた施設とか、調べればかなりの施設が出てくるので、時間があれば色々見てみるのもおすすめです。


けれど最終的に、「なんで今スリランカ行こうと思ったの?」という先輩の質問に対するわたしの答えは「Tagiru.の体験談が良かったから」。

「それなら迷う必要ないんじゃない?」ってことで、Tagiru.に行くことに決めたのでした。

Tagiru.での生活

往路はスリランカ航空の直行便を利用したので、17時半ごろにコロンボ空港に到着。そこからホテルの送迎を利用して、20時すぎにはTagiru.に到着していました。その日は軽くウェルカムフルーツをいただいて、シャワーを浴びて寝るだけ。実際のプログラムは、翌日から始まりました。


Tagiru.で過ごす1日の流れはこんな感じ。トリートメントやお薬の時間は人によって異なるのと、日替わりでイベントごとがあるので、その日の予定に合わせてそれぞれ自由に動いている感じです。

6:30〜 ヨガ/太極拳(曜日によって異なる)
7:45〜 朝食
8:30〜 午前の施術
10:00〜 お薬の時間 
13:00〜 昼食
14:10〜 午後の施術
16:00〜 お薬の時間 
17:15〜 夕方のプログラム(ヨガや瞑想など。不定期開催)
19:00〜 夕食

|ドクターによるコンサルテーション

初日は簡単なウェルカムセレモニーを終えたら、ドクターとの面談。体調などのヒアリングに加えて、脈診で体質を測っていきます。

アーユルヴェーダでは、人はそれぞれ生まれながらに固有の性質を持っていると考えます。けれど日々の生活やいろいろなできごとによって、どうしてもわたしたちはそこからズレていってしまうんですよね。

Tagiru.を含めて多くのアーユルヴェーダ施設で行われているのが、「パンチャカルマ」というデトックスプログラム。ヨガや瞑想に加え、その人に合わせて計画的に配置された食事や薬、トリートメントを通して、もともと持っていた自分の性質を取り戻していきます。ここでは多くの人が1日のクリーニングデーを設けて、その日は薬で身体の中のものを流します。

Tagiru.では、最初のコンサルテーションで話したことをもとに、個別のプログラムが作成されていきます。毎日のトリートメント、食事、薬や滞在する上での注意事項などに加えて、MY BOOKに日々の体調を書き込みながら、何か聞きたいことがあればドクターに相談しにいく、という感じです。

Tagiru. MY BOOK

最終日には、もう一度個別面談の時間があって、プログラムを通して自分の体調や性質がどこまで戻ったかを確認。日本に帰ってからのアドバイスをもらってTagiru.でのプログラムは終わりを迎えます。

|お食事/お薬

お食事は、フルポーションとハーフポーションから選べます。わたしはあまりたくさん食べられないので、ハーフポーションにしました(途中一度フルポーションにしたのですが、多くて食べられずでした・・・)。

ちなみに、ドクターとの相談で決まる場合もあります。苦手なもの、アレルギーがあるものは避けてくれるので、最初の面談で伝えておくと良いかも。

朝食は、フルーツ盛り合わせ+ハーブのお粥(フルの人は+お惣菜1品)。

果物たくさんで嬉しい

昼食は、スープ+サラダ+カレー+デザート(フルの人はメインの量が多い)。お昼は毎日食材の説明があります。

カレーの具材が人によって違うのです

夕食は、スープ+メイン+デザート(フルの人はメインの量が多い)。

これはクレープ。ビーフンとかも出ます

毎日ほぼカレー(もしくはカレー味)だったけれど、食材は毎日違うので意外と飽きることはなかったです。驚くべきは、それぞれ人によってプレートに載っている食材が違うこと。席は毎回固定ではないのに、ルームナンバーと顔を見て、個別に配膳してくれるのです。

これすごくないですか・・?

|トリートメント

トリートメントは、前日の夜にそれぞれのプログラムを書いた紙が渡されます。毎日30分のトリートメントが4つ決められていて、その間はフリータイム。この紙を元に、明日はこんな1日だなっていうのをイメージします。

明日のメニューを見るのが楽しみ

頭のマッサージに、手や腕のマッサージ、足のマッサージ、全身マッサージ、チャクラマッサージ、シロダーラ、お腹のマッサージ、スチームバスなど、内容はさまざま。指定されたメニュー以外にも受けたい施術があれば、ドクターに相談することができます。


わたしも最初は言葉のままに「マッサージ」だと思っていたのですが、これってちゃんとした医療行為なんですよね。そのため、人によって、日によって使用するオイルや薬(ハーブ)が異なります。調合されたハーブをオイルとともに経皮吸収させることで、薬効効果をもたらしているのです。

それから人の手でマッサージされるって、すごく気持ちいいもの。お天気が良ければ外でマッサージを受けられることもあって、すっごく贅沢でした。

海の音を聞きながらマッサージ

ただ、マッサージ後はオイルを浸透させないといけないのと、時間をあけて施術が入るため、基本的に日中はオイルまみれです。下味を染み込ませているタンドリーチキン状態。そのまま外に出ると思いっきり焼けるので、だいたいお部屋でのんびりしたり、おしゃべりしていました。

夕方にはすべてのトリートメントが終わるので、そこからシャワーを浴びて、お昼寝したり、読書したり、お買い物に行く人もいました。

|プログラム

朝は、ヨガか太極拳からはじまります。こちらも晴れていれば外で開催されるので、すっごく気持ちが良いのです。

1時間のプログラムなのですが、最初はなんだかすっごく退屈に感じていて。でも、途中から先生の話が面白くなってきて、だんだん1時間があっという間に感じるくらいになっていました。

わたしは朝がとても苦手なのですが、ここでは22時くらいには眠くなるので、自然と起きれるんですよね。日中あまり動かないので、むしろちょっと運動したくなる気がします。

夕方には不定期で、瞑想やイブニングヨガ、ミュージックセラピー、クッキングクラスが開催されます。スリランカは毎月満月祭というのがあって、満月の日にはお寺に行くプログラムもあるんだそう。すべて自由参加なので、ロビーにあるボードを見て、予定を確認します。

意外と忙しい(笑)

アーユルヴェーダには”MUST”も”NO”もないのだそう。

そしてそれは、誰かが決めたものに従うのではなく、「自分にとって良いと思うもの」「自分の心が楽しそうだと感じること」を、自分のアンテナで選ぶということの大切さを教えてくれているように感じました。

最初はすっごく1日がゆっくりに感じるけれど、クリーニングデーで折り返してからはあっという間。わたしは2週間滞在していましたが、振り返ってみれば、意外と暇な時間って少なかったなという印象です。

PCも持っていったのですが(そこでnoteもたくさん書こうと思っていたのですが)、Tagiru.ではあまり使う気になりませんでした。

Tagiru.を選んでよかったこと

|日本語でコンサルテーションが受けられる

Tagiru.ではドクターとのコンサルテーションに日本人の方が同席してくれます。わたしも日常会話くらいなら問題なかったりするけれど、カラダとココロのことって、なかなか英語で説明するのは難しいもの。

そもそも医療用語って知らない言葉が多いので、それなりに英語を話せる方以外は日本語で受けられるほうが楽だと思います(ちなみにドクタールームと食堂付近はWi-Fiがないので、スマホは使えません)。

せっかくスリランカまで行くなら、色々直接相談してみたほうが、プログラムの内容を自分に合わせてもらえるので、英語が苦手な方には特にTagiru.はおすすめかなと思いました。

|困ったときに日本語で相談できる(些細なことも話せる)

わたしは到着した翌日の朝、思いっきり体調を崩しました…。

出発前に予定を詰め込んでいたのと、フライトで冷えたのと、生理痛も相まって、貧血っぽくなって起きられなくなってしまったのです。

そのとき、日本人スタッフの明奈さんが声をかけてくれて、ドクターを呼んできてくれて、すぐその場で薬とオイルマッサージをしてもらえたのです。体調が悪いときって頭が動かなくなるので、英語で説明するってけっこうしんどいもの。はじめて訪れた国で、知ってる人が一人もいない場所で、体調崩すってけっこうキツイので、本当に「助かった…」って思いました(一緒に行く先輩は5日後から合流だったので、最初は一人だった)。

それから「ちょっと気になるけど、わざわざ英語で説明するならまぁいっか」って思ってしまいがちなことってあると思うんですよね。

でもそういう些細なことが、意外と身体にとっては重要なことだったりするので、伝えておいて損はないと思いました。

|少人数なので、プログラムが個別最適化されている

Tagiru.は全部で12室のみ。なので、一度に滞在できる人数は多くても20人くらいだと思います(わたしのときは日本人+ドイツ人で12人前後)。

5日間のみの滞在の人もいれば、3週間滞在する人も。期間だけでなく、到着や出発のタイミング、滞在目的、国籍や年齢層も異なります。

それゆえ滞在中のプログラムも、1日のスケジュールも全員違うのです。トリートメントも、薬の内容や摂取時間も、クリーニングデーも。お食事一つをとっても、一人ずつ内容や量が異なります。

さすがにこの個別対応は大人数を受け入れている施設だと大変すぎるよなぁと。施設によってはビュッフェ形式(食材の性質が書かれていて、自分に合うものを選んで食べる)もあるそうですが、自分でコントロールするってなかなか難しいもの。そういう意味でも、Tagiru.はかなりおもてなしが細やかなほうだと思いました。

|施設がきれい、おもてなしが手厚い

総じてスリランカの人たちはフレンドリーなのですが、ここで働く人たちは、みんなハッピーな人たちばかりでした。ストレス少ないだろうなって。Tagiru.のことを悪くいう人は一人もいなかったです。

ちなみにインドのアーユルヴェーダは、もっと「修行」みたいな施設が多いのだそう。スリランカでも、日本と同レベルの衛生面やキレイさ、おもてなしを求めて訪れると正直がっかりすることもあると思います。

けれど、ここはいつもきちんと掃除がされていて、派手ではないけれど丁寧なおもてなしがある。この場所で過ごしているうちにだんだんその良さがわかってくるような、ある意味すごく日本的な場所でした。

2階の和みスペース

(日本人が満足するレベルを提供できたら、ヨーロッパの人たちはほとんど高評価をつけてくれるはずなんですよね。ある意味合理的かもなぁと)

|オーナーの修司さんの想いが素敵すぎた

Tagiru.のオーナーは日本人である伊藤修司さんという方なのですが、おそらくタイミングが合えば、滞在している人たち全員に挨拶されていたと思うのです。他にも空港でドライバーとミートしたタイミングで、奥さんのまおさんがお電話をくださったり、お部屋には修司さんからのお手紙があったり。

スリランカにあって、日本以上に日本っぽいおもてなしで驚きました。

修司さんは、会社員として働くうちに患った難病をアーユルヴェーダで治した経験を持っています。自らが西洋医学の道をめざした経験を持ちながら、スリランカの伝統医療に救われたという不思議な経験をもとに、お役目を受け取るような形でTagiru.をオープンしたのだそう。

あまり長くお話しすることはできなかったのですが、そのあと見つけた冊子を読んで、改めて素敵な人だなぁと。わたしは事前知識があまりなくこの場所に辿り着いたのですが、Tagiru.という施設にいながら修司さんの言葉に触れたことで、「想いが場所をつくるということ」「場所を通して人生を表現すること」を、身をもって体感させていただいた感じがしました。

このことはまた別の記事で、またゆっくり触れたいなと思います。

これからTagiru.を訪れる方へ

というわけで、ずいぶん長くなってしまったのですが…2週間の滞在を終えて、これからTagiru.に行く人にわたしが伝えられることを3つだけ。

・荷物は少なく、パンツは捨てて帰って来れるもので

毎日のトリートメントは大量のオイルを使うので、持ち物がすべてベタベタになります(なので、スマホのカメラがいつも曇っていますw)。

汚れたら嫌なものは、ここには持って来ないほうが良いかも。

基本的に布1枚をワンピースみたいに巻いて過ごしているので、ブラも不要。パンツもオイルの色に染まってしまうので、もう使わないもの3枚くらいを毎日洗いながら着回すと楽です。紙ショーツもおすすめだけれど、個人的にはちょっとソワソワするので、ユニクロのエアリズムショーツ(黒)がちょうど良かったです。

毎日置かれる布をパレオみたいに巻く

あとは小さなカバンみたいなものがあるといいと思います。スマホとノートとペンと鍵が入れられるくらいの大きさのもの。もちろん、汚れても良いもので(オイルのベタつきは洗ったら取れますが、色は取れません)。

そのほかにはヨガのウェアとパジャマと、たまにお出かけする服くらい。ワンピースが数枚あると楽でした。ランドリーは1着ごとに有料なので、できれば洗濯なしで過ごせる枚数あったほうが良いと思います。

ちなみに上着は1枚あれば十分でした。夜は冷えることがあると書いてあったので長袖もいくつか持って行ったけれど、まったく使わなかったです(時期にもよるので、個人判断で)。

・観光はTagiru.に来る前にぜひ

2週間もいたら暇じゃない?と思われそうですが、クリーニングデーの前後やシロダーラ、アイトリートメントの日は基本的に外出ができません。

それから、アーユルヴェーダのプログラムを受けている間は、外出しても、美味しいものは食べられません・・・

(夕方の時間を使って、お土産を買いに行くくらいはできます。あとウミガメを放したり、ボートツアーに行ったりしている人もいました。)

せっかく時間をかけて、アーユルヴェーダで整えたカラダを維持するためにも、日本帰国後も2週間程度はその生活を続けることが必要といわれています。

「スリランカなんて、そう何回も行けないから…!」

と思っていたわたしたちは今回後半に観光を入れてしまいましたが、やっぱりめちゃくちゃ疲れたので、最初に遊び尽くして、Tagiru.でゆっくりして、いい状態で日本に帰るのがいいなって思いました(自戒をこめて)。

個人的におすすめの観光地は、シーギリヤロック。他にもゴール、キャンディ、ヌワラエリアなどがあります。これはまた別の記事で。

朝日が昇るタイミングのシーギリヤ・ロック

・どんな2週間にしたいか考えておく

これは最初のコンサルテーションで聞かれるので、事前に考えておくのがおすすめです。もちろんTagiru.滞在中、ドクターにはいつでも相談できるけれど、最初に伝えられるほうが個別のプログラムに反映してもらえるし、色々アドバイスをもらえたり、とここでの時間をより豊かなものにできる気がします。

わたしは、ずっとやろうと思っていたのにできていなかった瞑想がしたかったのと、自分に深く潜りたい、ということを伝えました。

おそらくわたしは珍しく、体調よりは心を整えたいタイプだったのですが、何か相談したいことがある方は、ぜひそのまま伝えてみてください。あなどるなかれ、アーユルヴェーダはれっきとした医療です。これまで抱えていた不調が、意外な方法で解消するかもしれません。


さて次は、わたしが実体験で経験したアーユルヴェーダというものについて書いていこうと思います。

たまにしか見えないからこそ、夕陽の美しさに感動する

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