『200色の白』で白だけの刺繍作品をつくってみた①
突然ですが、みなさんの趣味はなんですか?
私は趣味は、刺繍です。
刺繍の魅力は、針と糸さえあれば場所を選ばず、方法も無限大なところ。
自由気ままに、好きな糸の色を選んで、好きなものを描いていけます。
糸の色の豊富さも魅力のひとつ。
同じ色でも、思わず悩んでしまうほどたくさんの種類が。
少しの違いで印象が変わるので、どの色を選ぶかにも個性が出ます。
そうそう、あの色も・・・
って、そんなにある!?流石にないでしょ。
いや、でもたくさんの色がある刺繍の世界、
200色の白があるかも・・・・?
ということで、
200色の白で刺繍作品ができるのか、チャレンジしてみようと思います。
糸探し
200色の白を探しに
さっそく都内の大型手芸専門店へ
わあ~カラフルな糸がたくさん。迷っちゃうなあ~~
・・・ハッ
今日はわき目もふらず、白糸を集めます。
「手縫い糸」「ミシン糸」、「刺繍糸」や「毛糸」「レース糸」に「刺し子糸」など、上げるとキリがないほど様々な種類があります。
針穴に通ればなんでも刺繍糸になる
これは完全に自論ですが、刺繍は「型にはまらないところ」が魅力だと思っています。
針穴に通せて、それが貫通さえすればなんでも刺繍できちゃいます。
というわけで、
ちょっと脱線して変わり種の糸をご紹介。
これは釣り糸。魚の注意をひくために、刺繍糸とはまた違った鮮やかな色合いが特長です。
そして海や川の流れや、魚が逃げる力にも負けないその強度!
釣り具屋さんは、実は刺繍材料を集める穴場なのでは・・・なんて思っています。
白糸だけを集めるちょっとヤバいヤツになりながら、アン〇カさんのおっしゃる200色のうち、まずは約4分の1の白を集めました。
やばい、これはとんでもないものに手を出してしまった・・・
だが、ここまで来たらやるしかない・・・!
白の多様性の話
メーカーごとに白の定義は違います。
また、同じメーカーのなかでも複数の白を取り扱ったり、「白」と明確にうたわず番号で管理をしたり。
糸の世界において、全世界共通の「普通の白」という概念はないそうです。
白や黒は糸の定番色です。特に白は、縫い物と編み物、どちらの世界でも人気の高い色。
基本的に手縫い糸やミシン糸には、必ず白が存在すると言ってよいでしょう。
もしそれらの糸の数だけ白色が存在するとしたら…。そう思うと200色の白は存在するのではないか。そんな可能性を感じるのでした。
こうして白に思いを馳せながら
白糸制作の200本ノックが始まります。
モチーフ決め
本来は何を刺繍するかを決めてから糸を探しに行くのですが、今回はその真逆。色から作品づくりが始まっています。
こんなにたくさんの白で、何を刺繍する?
モチーフをどうするか悩みます・・・
悩みます・・・むむむ・・・
ちょっと外に出てリフレッシュするか・・・
そんなことを考えながら歩いていると・・・
ふと目に入った白いアジサイ。梅雨時期にぴったり&たくさんの白を集めるにはぴったりのモチーフ!
さらに調べてみると、白いアジサイの花言葉は「一途な愛情」。
刺繍や作品づくりへのまっすぐな想い、そして白への執念に…ピッタリだ!!!
と、偶然の出会いに感謝しながらモチーフが決定しました。
制作スタート!
まずは白いワイヤーで型を作っていきます。
お、これだけでも画になりそう・・・
つくっている途中で脱線・・・新しいアイデアが生まれるのも作品づくりの魅力です。
ここで大幅にタイムロスしつつ、早速白糸を刺繍していきます。
型取ったワイヤーと生地を刺繍で接合し
ひとつの花に、一色ずつ
生地の上から白い糸で全体を埋めていきます。
こんなに違う!?糸から感じる白の個性
同じ糸の種類でも、並べてみると表情の違いに驚きます。
同じ素材・同じ太さの糸なのに
青みがかった白(左)はパリッと堅く、ナチュラルな白(右)は柔らかく見えませんか?
触ってみると、同じ触感。でも、色の違いが与える印象の変化を、白一色の世界でも感じます。
白って、面白い!
作品を作りながら、改めて感じた白の奥深さ。もっと色んなものができるんじゃないか、ワクワクする気持ちが溢れてきました。
そこで!
「白って、面白い!」をコンセプトに
さまざまな制作物に取り組んでいこうと思います。
日本中、いや、世界中の白を集めて
白が持つ、無限の表現を追求するチーム、
その名も「omo shiro(オモシロ)」!
noteマガジン「omo shiroマガジン」と
instagramにて白だけの作品を更新中です!
現在は、200色の白でアジサイの花束を制作しています。
200色の白まで道半ば。
オモシロの旅はまだまだ続く・・・
omo shiro (オモシロ)メンバー
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