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はじめまして!『生きる』稽古場より

こんにちは!ミュージカル『生きる』制作スタッフです。

この作品は、日本が誇る世界的映画監督・黒澤明さんの映画「生きる」をミュージカルとして新たに蘇らせた、日本では数少ない、オリジナルミュージカルです。

2018年の初演で大きな反響を頂き、叶った再演。
思いがけない、感染症との戦いの中
その再演ではどのような稽古をしているのか、
稽古場はどのような雰囲気なのか、、、
少しでもお伝えしたく、noteを始めました!

コロナ禍で作品を作り上げていくキャストスタッフの奮闘、
そして何よりこの作品の魅力、
を楽しんで覗き見して貰えたら嬉しいです。

第一回目は、感染症対策をしながら稽古するキャストスタッフの様子と、
本読み稽古の模様をレポートしたいと思います!

~稽古場での感染症対策~

私たち『生きる』の稽古は、
“稽古場内に外から菌を持ち込まない”ことを最も重要視しています。
そのため稽古場に入る人間は全員、まずその前に別の部屋にある更衣室で、全身着替え、マスクを取り替え、荷物は袋に入れまとめて、手指の消毒をします。
その上で検温をしてからでないと稽古場に入れません。
更衣室から稽古場までも、外履きゾーンと内履きゾーンを明確に分けています。

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稽古場のテーブルには隣の席との間にパテーションを設置。使用したテーブルと椅子は各自で必ず帰る前に消毒します。

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稽古中もマスクは外さず、状況に応じてフェイスシールドも重ねます。
常に部屋の空気を循環&窓を開けた換気状態にしたうえ、
1時間に1回は大きく窓を開け更なる換気。そして手指の消毒。
休憩ごとに、床をスタッフが消毒。

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稽古場での食事は一切NG。キャストも、ご飯やおやつは別途用意した食事部屋で、私語をせずに黙々と。。。

その他、まだまだ沢山のルールを設定し、長ーいマニュアルになりましたが
キャストスタッフみなさんしっかり読み込んで稽古に参加してくれています。

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~本読み稽古レポート~

そんな、やや慣れない環境の中、鹿賀さんバージョンの本読みを行いました。

初演時、渡辺勘治と小説家の配役は固定で
渡辺勘治=市村正親さんの時は 小説家=小西遼生さん、
渡辺勘治=鹿賀丈史さんの時は、小説家=新納慎也さん
という組み合わせでした。

ですが今回は、シャッフル!!
市村&新納、鹿賀&小西、という初組み合わせが実現します。
この日の本読みはお初の、鹿賀&小西バージョン。

そしてお初と言えば。渡辺勘治の息子、光男役は、、、
ニューキャスト!村井良大さんです。

鹿賀さんver.は、とよ=唯月ふうかさん、一枝=May'nさん。
そして助役はもちろん、山西惇さん!

すでに歌やダンス、ステージングの稽古は進めてきましたが、改めて一同が揃って全編通した本読みをするのは初めて。
稽古場に、これまでにない緊張感が漂います。
演出の宮本亞門さん、脚本・歌詞の高橋知伽江さんらプランナー陣が見守る中、いよいよスタート!

幕開きのコーラス、そして小説家がお客様を物語へいざなうナンバー。
聞いているスタッフも一気に集中力が高まります。

そんな中、初参加の村井さんはセリフのニュアンスで笑いを起こし!だんだんと雰囲気もほぐれてきました。
そして一幕最後の大ナンバー、渡辺勘治が歌う「二度目の誕生日」。
鹿賀さんの深い歌声が稽古場中に響き渡り、その歌詞と、渡辺の感情がひしひしと伝わる鹿賀さんの歌唱に、心が揺さぶられます。
本読みで、その場の多くの人が思わず涙を流すなんて、、、初めての経験でした。

2幕のダンスナンバーも歌だけですが圧巻!早くみんなが踊りながら歌い上げるのを見たくなりました。

そして、ラストシーンの鹿賀さんの歌に、また、涙、、、

本読みが終わると、高橋知伽江さんが、今回のキャストに合わせてセリフの微調整をしてくださいました。
ここから、2020年版ミュージカル『生きる』が立ち上がっていきます!
初演よりさらなるパワーアップをすること間違いなし、と確信した本読み稽古でした。

次回は、立ち稽古で亞門さんがキャストに、新たに演出をつけていく様子をレポートしたいと思います。ぜひまた、お読みいただけると嬉しいです。

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