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16年目の自己紹介です。

教室のコンセプトというのは、ものすごく大事なものだと考えています。それは、どのような人が集い、どんなことを実現していくか、思い描くことでもあるからです。

本教室は、16年目を迎えた今でも、開校当初に据えたコンセプトに基づき、日々、改善・改良を続けています。



ミュージック・キャンバス
2009年に夫婦で開校した歌の教室です。(妻は音楽系、夫は理系出身)
音楽教室の常識に「異なる常識」をぶつけることで、学ぶ楽しさをあぶり出す取組を続けています(16年目)。「大人ならではのレッスン」の開発、「専門家と素人の壁」を打破する取組など。note投稿は宮本淳が行なっています。

教室のコンセプトについて(宮本淳)

【名前の由来】
ミュージック・キャンバスという教室名。大学などの「キャンパス」と間違われることも度々ありますが(笑)、キャン「バス」です。油絵を描く際に用いる、あのキャンバス(=画布)の方です。歌を通して真っ白なキャンバスに、生徒さんと先生で色とりどりの絵を描いていくことをイメージして名付けました。決められた歌を決められた通りに歌うのではなく、生徒さんの目的と個性を尊重してレッスンしています。

【しっかりと歌がうまくなる教室を作る】
当たり前ではありますが、一番難しいこのテーマに取り組むべく、一から教室作りをしてきました。本質的で無いものはなるべく廃し、レッスンの質向上および、確実にステップアップをしていただけるような仕組み作りに全力を注いでいます。

【素人と専門家】
音楽を学ぶのであれば、音楽を学んできた専門家に学ぶのが一番です。ただ、音楽を専門に学んできた人と、そうでない人とでは、理解できる内容が異なります。私自身小さい頃、音楽教室に通っていた経験がありますが、面白くなくて辞めてしまった側の人間です。
もっと楽しく興味を持って学べないか、形式にとらわれず、もっと実質的なレッスンができないか。毎日先生と議論を重ね、『確かな技術に基づいた内容』を、『どなたにもわかりやすく』実感していただけるように工夫しています。高い専門性と親しみやすさの同居が、私たちの理想です。

【真剣に学ぶと面白い】
求めているならば、どこまでもお付き合いするというのがモットーです。少々暑苦しい面もあり、万人受けする教室ではありませんが、やればやるほど歌の奥深さを感じることができると思います。


変わらないこと、変わっていくこと(宮本由季)

開校当初、固定概念に囚われて、諦めようとしていたことがいくつかありました。例えば「レッスンで楽譜を使用すること」。音の動きや曲の構成を知る上で、楽譜は必須アイテム!と思っていたものの、生徒さん全員が音符を読めるわけじゃない。「そんなもの不要です」と拒否されるに決まってる。そう尻込みする私に、「それなら、少しずつでも楽譜を使うことの面白さを伝えていけばいい。」と諭してくれたのは夫でした。

例えば、「録音をして自分の声を客観的に聴くこと」。自分の歌い方の癖を知ることが、最も早く上達する秘訣だ!と分かっているのに、「自分の声は聴きたくない」と断られたらどうしよう。そう心配する私に、「慣れよ、慣れ!」と背中を押してくれたのは、いつも自分のレッスンを録音している、ある生徒さんでした。

私はとても臆病者で、新しい提案に二の足を踏んでしまうことが、これまでもたくさんありました。でも、「やってみたいんだよな」と口にすると、必ず「いいね!」と強く手を引っ張ってくれる人たちがいて、結果、楽譜使用率は、ほぼ100%になったし、「この曲、レコーディングしたいです!」と自ら申し出てくれる方も増えました。

そして、この15年間を振り返ると、『本当に面白いことは、必ず残っていく』ということも分かりました。では、これからの未来を考えた時に、この教室はどうなっていくのか?どうなっていたいのか?を、ここ数カ月、ずっと考えています。

少しずつ見えてきたビジョンは、“歌の楽しみ方を広げたい”ということ。声を出して歌うことはもちろん、「見る・聴く」という観点から、楽しみを広げられないか?一人で歌うことはもちろん、「集う」という場から、楽しみを広げられないか?「この教室には、どんな可能性があるんだろう」。日々、グルグル考えています。

そんなわけで、「ちょっとアイデアちょうだい!」、こんな感じで皆さんに声をかけることが、今後増えるかもしれません。そんな時は、ぜひ遠慮なく提案を下さい。「実現可能か?」は、追い追い考えます(笑)。少しずつ新たな動きがあると思いますが、「歌がうまくなる教室」という軸はブレることなく、未来を作っていきたいと思います。

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