【イラスト小説】マーモットとの暮らし⑥最初の晩餐
やっとこさスーパーから家まで帰ってきた。
スーパーから自宅までは比較的近いといえども、私の歩速で15分ほどかかる。マーモットの歩速だと倍近くかかってしまう。彼はスーパーを出て5分ほど歩いたあたりで疲れがピークに達したようで、立ち止まってしまった。無理もない、長距離のフライトと電車移動だけでも相当体力を消耗しただろう。そこから私は荷物を全て彼のキャリーケースにまとめ、彼をおぶって自宅まで歩いたのだった。
誰かをおぶったのはこれが初めてだ。空は少しずつ暗くなっており、少し肌