今夜だけは家に帰ってちゃんと眠れますように。

凄い優しいと思った。ちゃんと食べてる、と同じ温かさがある。その角を曲がれば帰れるから、と同じ安心感がある。

そういう言葉を真っ直ぐに届けられる人がいい。そういう人になりたい。優しくされたいなら優しくしなきゃいけないし、好かれたいなら好きにならなきゃいけない。自分がやってないのに望みばかり膨らんでいくから、そんなのは嫌だと切りかかった縁を繋ぎ止めた。もう切れていたのかもしれないけれど、テープで留めてみた。また取れるかもしれないっていうか、修復したから繋がって見えるだけで、本当はもう切れているその糸から目を逸らした。今は気分がいいから。

都合が良いのはどっちだ。踵を返したときの表情は見せないくせに、機嫌が良いとまた元に戻れないかと探ってしまう。ろくでもないと自分でも思う。

そんな強がりはいつまでも持たないだろうから少しずつ心を開こうと友人を遊びに誘ってみた。今日はいい感じに話が進んだ。

途端にちょっとお腹を壊したけど、すぐに良くなった。いい予定なんだから楽しみにすればいいのに、どうしても緊張感が勝ってしまうな。

昨晩も朝まで漫画を読んでいて、日が登るころ眠った。書けてもいないし何もできていないのに怠惰だ。

昼過ぎに起きて、パンを食べて、ギターを弾いて、ライブ映像を見て、漫画の続きを読んでいた。漫画のおかげか、ミュージシャンの言葉のおかげか、今日は少しだけ肯定的になれた。

嫌なことを思い出さなかったらいいな。苦手な人に会わなかったらいいな。楽しめたらいいな。それだけ思っている。

舐められたくないとか幼稚な思想は消えないから、明日は好きな服を着るんだ。