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出産後、退院するまでに知ってたかったこと

 情報弱者、そしてインターネット検索下手すぎる日本一の私が、
2023年10月、36歳にして初産を迎えた。
裸一貫、体当たりで育児に挑んだけれど、
それ早く教えておいて欲しかったよ、
ということが山ほどあった。
本とかで勉強したらよかったんでしょうけど、
妊娠中まったりお腹の中の我が子との対話時間に
フォーカスしていた私は
つゆほど勉強しようと思いませんでした。
産んだら勝手に子育てできるとすら考えていたんです。
下記は私が産院を退院するまでに知っていたかったことを記します。

専門的知識を持っていない素人の経験談です。
何か子供の発育上、命に関わるような間違いを見つけた方はその旨教えていただけると幸いです。
そして全てにおいて【うちの息子の場合は】ですので、そこのところよろしくお願いします。
要するに数ある選択肢の中で、私という人間が何を選んだか、という記録です。
下手くそな文章ですが、誰かの助けになれば、嬉しいな。


🌼1. メンタルは思った以上に乱高下
 →だが終わりはある

寝不足も相まってか、頭を誰かに乗っ取られているくらい制御が効かない。
元々生理期間はPMSっぽい私。
産後は女性ホルモンが一気に低下して、授乳や子育てに必要なホルモンの分泌が増加する。
つまり、体がやばい変化してるってこと(語彙)。
私が陥った状態を書きます。
 ・理由もなく涙が出る
 ・赤ちゃんを育てられるのか不安になる
 ・とんでもないことをしてしまった、と思う
 ・そんなことを思う自分を許せなくなる
 ・みんなが笑っているのに自分は笑えない
 ・誰も赤ちゃんに触れないでほしいと思う
 ・些細なことでキレる
 ・赤ちゃんの泣き声に辛いと思う
 ・そんな自分が許せなくなる
 ・無駄に歳とってるのに全然ダメ母じゃん
こんな感じです。
半年くらいしたら徐々に落ち着いてきました。
けれど長く続くようなら走ってお医者にかかるのが鉄則。本当に困ったらすぐプロを頼るのです。私も危ういタイミングがチラホラありましたが旦那くんのおかげでギリギリやってこれました。

 産後ケアセンター(後述)に行って
 臨床心理士の先生に言われたことを残します。
 ・赤ちゃんの泣き声にグッとなってしまうのは
  そういう生き物だから。
  彼らが生き延びるために、
  母親の脳は泣き声に反応して
  違和感を持つようにできている

 ・涙が不意に出てきたり、
  人と比べ始めたら身体が疲れている証拠。
  まず寝る。次に一人になること。
 ・お母さんの機嫌がいいことが
  赤ちゃんにとって一番良い。

だからもし今これを読んでいる貴女も辛いと感じているのであれば休みましょう。「そんなこと言ったって休めないのよ!」当時の私もブチギレながらそう思ってました。
落ち着いてから赤ちゃんを独り占めする時間はたっぷりあります。
家族や行政の人に頼ってみましょう。貴女と我が子のために。


🌼2. 活動時間

退院後、赤ちゃんは仰向けで寝そべったまま
寝たり、眠らなかったりを繰り返します。(当たり前)
起きていられる時間は月齢によって異なり、
その時間のことを活動時間というのだそう。
それを知らなくて私は機嫌の良い悪いで泣いてるのかと思っていた。対処法不明で一緒に泣いてしまった時もありました。
友人に教えてもらい、活動時間に合わせて、眠たくなる30分前くらいからお部屋を静かにしたり、抱っこしたり、トントンすると
泣かずに寝た。
驚いた。人間も動物で、生き物のルールに則っていると実感。
知らなかった人はぜひ知っとくと楽。


🌼3. 寝かしつけ

睡眠不足になることが一番怖かった私。
もちろん頻回授乳の時は起きていたけれど。

1ヶ月健診の前に助産師さんが家に来てくれた。
寝る前に赤ちゃんが泣くのは体温を上げて、
深部体温を下げる準備をしていると教えてくれました。
後述する湯船で温まる必要性もここにつながる。

眠る時間になるとリビングから寝室に可動式のベッドを移動して電気を消してドアを閉める。
15分ほど泣くのをグッと我慢
そうすると、すやぁ、と寝てます。本当に。簡単に書いているけど最初の頃は我慢するのがきつかった。旦那くんと一緒に息子本人の力を信じて待ちました。
※これはうちの息子の場合の話なので、
 子供と親御さんに合わない場合にはすぐやめてくださいね。

 寝ようと頑張って泣いている赤ちゃんを抱き上げてトントンして、ようやく寝たら高いところから低いところへ降ろされる。
自分が赤ちゃんの立場だったら寝られるかな、と考えると我慢するのも少し楽になりました。
眠る力は赤ちゃんに備わっているので、私たち大人ができることはお部屋の環境を整えることだけだと私は思います。
 ・窒息のリスクはないか
 ・温度と湿度は適した状態になっているか
https://www.24028.jp/mimistage/childcare/3012/
 ・服装は寒すぎないか、暑すぎないか
https://www.arau.jp/baby/column/bcare/73.html

 抱っこゆらゆらで寝かせるのは、母親業してる感じがします。ある友人はゆらゆら抱っこをしてましたが6ヶ月頃から一人でねんねできるよう練習させてます。
 どっちが我が子と親の性格に合っているかで寝かしつけ方法を考えてみても良いですね。(誰)


🌼4. 生活リズムの作り方

 なにそれ、と思ったのですが要は赤ちゃんの眠る時間を決定づけるものと
私は解釈しました。
母親である自分のリフレッシュタイムを確保するためにも
赤ちゃんには早めに寝てもらうことを私は強くお勧めします。

 お母さんの体が回復してきたら、とにかく早く寝て早く起きる を徹底。
これも活動時間の話と同じく、私たち人間という生き物は太陽に当たると夜眠くなるようにできているみたいです。 
要するに太陽を浴びてもらうと夜の寝かしつけが楽になるのかな?と理解していました。

太陽の光が、夜に眠気を引き起こすホルモン「メラトニン」の分泌を促します。そのため毎日、朝7〜8時までにはカーテンを開けて、お日様の光を室内に入れて赤ちゃんを起こしましょう。

https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=71896&auto_app_start=ikuji_013

 私がやったこと
 朝起きたら電気をつけるより前にカーテンを開ける
 できる限り同じ時間に入浴(湯船必須)→寝かしつけ
 動けるようになったら頑張って午前中に散歩を組み込む
これをすると大きくなってからも楽です。
今1歳の息子は寝ることがわかってるからか
20時くらいになると寝てしまいます。

 とか偉そうに言っても最初は時間バッラバラでした。
今できなくても、そのうちなんとかなりますからおおらかに行きましょう。

 それからピヨログというアプリを使っていました。
 赤ちゃんの睡眠や授乳のタイミングを記録できるので、いつミルクあげたか覚えてなくてもOK、パートナーへの共有が楽 でした。


🌼5. 入浴

湯船に浸かること、以上。これは深部体温を上げることに繋がります。
それから、プールの後の授業は眠かった•••!あれと同じで
赤ちゃんも湯船に入るとぐったり眠くなるみたいです。
一度シャワーで済ませた時の寝つきの悪さをみて確信しました。
しかし、水道料金が爆上がりします。
私たち夫婦は元々湯船浸からないマンだったので、より一層。水道会社から漏水していないかの確認電話も入りました。

良いことは、私自身もぐっすり寝れるようになったことかな。


🌼6. 離乳食と便通

離乳食、何か指針になる本やサイトを見つけると楽です。
たまひよの1ヶ月これの真似っこだけしてくれ!みたいな本を会社の後輩から譲り受け、脳死状態で離乳食作ってました。

個人的に思うのは、大人がまずいと思うものは
当たり前に赤ちゃんにとってもまずい
ってこと。
赤ちゃんの内臓は未熟なので、塩分がない状態でスタート。
味ないのとか、絶対まずいよね。
それを改善できるのは「出汁」。
塩分不使用のパックのものとか使いましょう。
おかゆに混ぜるもよし、野菜を茹でるもよし。
とりあえず出汁です。
離乳食食べない問題で悩みたくなかったので、
出汁とる手間を選択しました。
出汁とって1週間くらい冷蔵庫で保管もできるし、キューブ皿に入れて冷凍も⭕️

あとは便通。生後1ヶ月くらいの時は1日うんち出ないだけで不安だったけど最初は腸とかも未熟だから仕方がないみたい。1週間出てないとかだったら病院に行きましょう。すぐに。
色々なものを食べるようになったら野菜(食物繊維)を摂りましょう。
息子には基準量の1.5〜2倍の野菜あげてました。
おかげで今日まで便通は超良好です。


🌼7. お金のこと

会社員が受け取る、出産手当金と育児休業給付金。
産んでからお金が入るまでに結構タイムラグがあるので注意が必要です。
私の場合
 2023年10月31日 出産
 2024年2月  9日 出産手当金入金(健康保険組合)
 2024年3月13日 育児休業給付金入金(雇用保険(国))
※出産一時金は病院に手続きしてもらったので私の口座は通過せず。
 中にはクレジットカードで支払いを行いポイントゲットする人もいるらしい。
 よくよくお調べを。
※会社や自治体によってもスケジュールは違うと思うのであくまで参考目安として!

その後の育児給付金の振り込みは2ヶ月に1度、2ヶ月分が入金されます。
 貯金ゼロだと厳しい。
 子供が1歳になった後も育休延長する場合にはさらに注意。
 延長後1回目の給付金の入金が遅れました。
 11月に入ると思っていたお金が入らず、12月になり
 気持ち的に落ち込みました。
 ネットで調べると大勢の方が延長後1回目の送金は遅くなっているそうです。


🌼8. 行政のサービスをフル活用する

 働いている時はこれに触れることはまず無かったですが、
自治体って色々やってくれてます。子供増やしたいからね。
妊娠中から調べておくと生まれた後に楽ができます。
生まれた直後って、何かを検索することすらできない状態になるので
やれることは産前に済ませると良いですね。

その中でもおすすめなことは産後ケアセンターを利用すること。
何かっていうと産後のお母さんを休ませてくれる施設です。

初産の方は、イメージがつきづらいと思うので、
産後どういった状態に陥るのかを書きます。
・出産は予想の100倍体力使う。
 高校バスケ部で、今ではフルマラソン走る私もきつかった。
 途中酸素マスク付けられた。
・会陰(お股)を切開する。
 陣痛と出産は興奮もあってかなんとか乗り越えられる。
 その後の切開が痛い。歩くのも震える。生まれたての子鹿。
 ずっとロキソニン飲んでた。
・退院後、体はなかなか復調しない。
 子供が生まれて胎盤が剥がれる=馬鹿でかい瘡蓋取れる みたいなこと。
 それを治そうとしている体は基本的にだるいです。
・赤ちゃんが泣いて寝れない+初めてのことばかりで疲労困憊

メンタルもガタつくわけだよね。
そんなお母さんの救世主が「産後ケアセンター」。
プロが赤ちゃんを預かってくれてお母さんは寝たいだけ寝れます
そして今後の育児に必要なこととかを教えてくれます。
行政がお安くやっている自治体もあるので、出産前にぜひチェックしてください。
私はこの存在を知らず、子供が生後4か月になるまでという期限の日に
滑り込みで日帰り利用したのですが、めっちゃ救われた。
そこには臨床心理士の先生もいて、涙と鼻水流しながら不安とか話したら
全部解決した。
もし次出産することがあったら絶対に宿泊する。絶対。
ちなみに法人がやっているこんなのもあるみたい。(私にとっては高額)
マームガーデンリゾート葉山

そのほかにも、児童館子育て広場保育園は月に1度以上イベントやってくれてます。そこにいる先生とお話ししたり、先輩ママとお話しすることで自身のリフレッシュにもなります。
性格にもよると思うのですが、私は誰かとおしゃべりしていないと死んじゃう体質だったので場が用意されていることはとても救われました。それはそこにきているお母さんたちも多分一緒で、自然と一人じゃないって思うこともできてよかった。


🌼9. 情報との付き合い方

 インターネットって怖いですよね。
子供妊娠したぐらいから、インスタのおすすめ動画の種類がガラリと変化して、
出産したら子育て知識みたいなやつがいっぱい出てきて。
きちんとできていない自分を責めてしまうきっかけが、マキビシ状態。
それに加えて自分も不安だから調べまくる、みたいなことしてました。
いわゆる「ネット沼」にハマる。

でもこの文章もそうですけど、素人がやってるか、利益目的でやってるかのどっちかです。自分の子供にその方法があってるかなんてわからないですよね。
子育てで本当にどうしたらいいかわからないことは専門家に聞いた方が安心納得です。
私の住んでいる自治体では、産後ケアセンターに勤務する助産師さんにお電話できるサービスがあり、それを利用していました。
あとは産院に電話している友人もいました。
ちょっとモヤモヤしたり、大丈夫かなぁと思うことはすぐに聞いていいのです。
そのために納めている税金も使われているので、じゃんじゃん利用しましょう。

あとは自分の母親の情報が間違っていることもあるので要注意。
「赤ちゃんが寒そう」というのがお母さんのアルアルみたい。
もっと服着せろ、とか床暖つけろ、とか母たちに言われましたけど
助産師さんにあっためすぎ、だめ、と言われて即行やめました。
多分、お母さんたち本人が寒いだけだ。
あったかいお茶でも出して、黙っといてもらいましょう。


🌼10. 産後ご機嫌でいられるために

なかなかそんな気持ちになれなかったのですが、
もし過去の自分に話しかけられることができるのであれば、
もっと自分を甘やかして!
大丈夫、1年くらいすれば段々と慣れてくるからね!
と言ってあげたい。

私がご機嫌になること
 甘いもの食べる
 ジャンクフードをUberする
 美容院行く+映画見る
 旦那さんと子供に外出してもらって一人で家でぐうたらする
 整体
 ケアセンターに行った
 家事は最低限

特に整体はおすすめです。
やっぱり体のどっかが痛いってすごいストレスだし、
気分も上がらないので。体が元気なだけで我が子ともいっぱい遊べるしね。

あとは旦那さんが家にいる人は早めに一人で全部やる日を作ってあげられると良いです。どんだけ大変か、は体感しないとわからないと思うので。
なんか予定を作って外に出ましょう!リフレッシュ、大事!


おわりに

最後まで読んでくれた人(いるのだろうか)、ありがとうございます。
私は産後色々なことに不安になりすぎて自分でも処理できないくらいでした。
けれでも周りの人たちに頼ったり、もたれかかりながらなんとかやってます。

息子の誕生日、綺麗な夕焼けを見ながらふと自信が湧いたんです。
わからないことばっかりの1年だったけど、息子は着実に大きくなってるし、
ネットにも頼りすぎないようになった。
これから先も何かあるかもしれないけど、どうにかやっていけるだろうって。

だから今もし産前や産後すぐで不安に感じている人がいたら、
それでも大丈夫です。ぜーんぜん大丈夫です。
いつかきっと楽しくなりますからね。
逆に余裕で育児こなしちゃうって、ちょっとつまらないよ!
あとインスタに出てくるお母さんたちは、綺麗なところしか出してないからね。
きっと裏では離乳食でべちゃべちゃの床とか拭いてるよ。

本当に取り止めなく、無駄に赤裸々な文章を書きました。
誰かのお役に立てたらいいな。



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