「四の切」万感の思い
いつもは購入しない筋書を買いました!
私は断捨離魔なので雑誌やパンフレット類はここぞという時しか買いません。が、今回は猿之助さんの完全復活記念なのと、奇跡的に今日から写真入りが発売ということで特別です。
もしかしたら本興行の筋書は四代目襲名公演以来かも。。。久しぶりに猿之助さんのコメント欄を読んだら、一人だけ抱負って(笑)何だかインタビューのやり取りを妄想してしまう(笑)やっと聞き出せたのか?あの一言を。。面白すぎました。
猿之助さんの「四の切」は今日を見納めに決めました。感染の勢いを考え、今日以降の観劇は自粛します。第一部も結局のところ観ることができませんでした。残念。
観ながら私の心は万感の思いでした。
猿之助さんはこの「四の切」を目指してきたのだと妄想するのです。次に演じる時はこうしよう、ああしよう。。ご本人は否定すると思うけど、ワクワクしたり、ドキドキしたり、楽しみだったり、不安だったりしたのかなぁ。
でも実際には、初日は喜びに満ちていたように思う。猿之助さんの纏う空気は澄み切っていて、矛盾した表現ですが、静寂が聞こえるようでした。どんな経験をしたら、こんな演技ができるのだろうと切なくもなりました。
初日を観劇した時の感動はもちろん、亀治郎時代の初演時から今までが脳内に甦ってきました。当たり前だけど、こんな’今日’があることなんて想像もしなかった。怪我をする前の体と同じようにできないところは変えていく、とTVのインタビューで言っていたそうです。でもそういうことは微塵も感じさせない。
宙乗りを迎える席でした。三階一列目。初日もそう。あの時、上がってきてお客の顔を観た猿之助さんの表情は忘れません。今日はそれも甦ってきて胸がいっぱいでした。
それでも、口角をニッと上げたあの笑顔を観たら、やはりこちらも笑顔になっちゃいますね。最高に幸せな時間でした。
ありがとうありがとうありがとう。
千穐楽まで幕が開き続けますように。
そして、一人でも多くの方が幸せな時間を過ごせますように。
源九郎狐が翔んだあとは夢の名残。
aya
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