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裏表太閤記!1

歌舞伎座 七月大歌舞伎「裏表太閤記」の初日を観てきました。43年ぶりの澤瀉屋復活狂言です。猿之助さんが参加していたらどうなったか。時々、そんな思いが過りました。

そのくらい懐かしかったのです。作品を観るのは初めてですが、三代目が作った作品を数々復活させてきた四代目を観てきた身体と心が感じるのです。

私の心が喜びました。

もともと昼夜通しての長い物語だったのを夜の部だけに縮めているから、短縮版という感じは否めません。でも、コロナ禍では時間規制があり、猿之助さんはいつも以上に縮める作業をしていましたので観るのは慣れています。

それに縮めることは現代人の感覚に合っていることだと思うから、展開はこれくらいスピーディが好き。でも展開が速くてもじっくり芝居をしてくれているので満足感は高いと思います。

澤瀉屋らしさは、一門の皆様が一手に担っていました。それも感動しましたし、スーパー歌舞伎Ⅱから歌舞伎の舞台に出演するようになったアクションのBOSの方も二人出演しています。

猿之助さんが今までしてきた功績はきちんと繋がっていると感じられる作品ですし、幸四郎さんを筆頭に、澤瀉屋テイストの芝居を全員で全力で魅せてくれています。

中旬にもう一度観ることにしました。
進化も楽しみです。

★この後はネタバレをしていますのでご注意ください。

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