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<雑想0093> 読書感想「ゆる山歩き 思い立ったら山日和」

題 号: 「ゆる山歩き 思い立ったら山日和」
著 者: 西野淑子 ※敬称略
出版社: 東京新聞
発行年: 2016年3月30日
価 格: 1200円(税別)
リンク先: 東京新聞

<概要>
 登山に関する著作が多いフリーライターの著者が東京新聞に連載した、関東甲信越にある比較的手軽にトレッキングができる山や高原等を紹介した内容です。
 四季に分けて、それぞれに適した山や高原の自然、文化や山行の魅力を端的に紹介されています。北は福島県の「花見山」、東は茨城県の「筑波山」、西は岐阜県・長野県の「乗鞍岳」、南は静岡県伊豆の「城ヶ崎海岸」まで。 山や高原・湿原そして海岸線トレッキングまで幅広いフィールドを取り上げています。
 3000m級の乗鞍岳も入っておりますが、「乗鞍岳」は自称「日本一お手軽な3000m峰」。バスを利用すればほぼ尾根にあたる畳平まで上がることができますので、あとは一般的な体力があれば問題は無いと思われます。 そのほかにも北アルプス、中央アルプスや八ヶ岳に位置するスポットが紹介されておりますが、いずれもそこに連なる比較的観光要素の強い場所ですので、必要なトレッキング装備一式と一般的な体力があれば、問題なく楽しめる場所の紹介になっていると思われます。
 現地へのアクセス、標高、山行時間やその他の観光情報(施設、お食事など)の情報も記載されておりますので、周辺観光の参考にもなるのではないでしょうか。日帰りでも、周辺に宿泊して、アクティビティの一つとしてトレッキングを考えている方々のお役に立ちそうです。


<雑感>
 著者も指摘しているとおり、景色や植物などを楽しみながら、ゆったりと低山ハイキングができ、自然の中でリフレッシュできるスポットやコースが中心です。
 登山やトレッキングを始めたものの、次にどこへ行けばいいか、お悩みの方々には良い一冊ではないでしょうか。 著名な日本百名山にいきなりチャレンジされるのはあまりお勧めできないので、手軽にトレッキングを楽しみたいファミリーや現役リタイアされた方々のグループやお一人の山行にも、比較的安全な場所が選ばれているかと思われます。
ご興味のある方は一読されてみるのもよいかと思われます。

※内容は「2018年12月7日第二刷」に基づいております。

<関連書籍> ※敬称略 リンク先は出版社のサイトです。
「もっとゆる山歩き いつだって山日和」 著:西野淑子 東京新聞
「もっともっとゆる山歩き まいにちが山日和」 著:西野淑子 東京新聞
「東京近郊ミニハイク〔BE-PAL版〕: TOKYO MINI HIKE」 
著:若菜晃子 小学館


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(2020/08/23 武蔵野愚人)


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