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古森 もの
2022年4月2日 10:16
障子に透ける花焔尾引く遊魚は濃紺の色座敷流るる青竹の香に童女の声染み入らむ夜刹那震わす琴の音は我が衣手の綾とならんや障子に透ける花焔帳は夜霧世は帳身のはかなさを抱えつつ遊魚尾を引き空昇る紅くれないの唐紅障子に透ける花焔我が衣手には曼珠沙華咲いてひらいた魚の鰓【読み】・香(か)・童女(わらしめ)・鰓(えら)