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古森 もの
2022年2月15日 11:01
車窓のアイスコーヒーに朝日が灯る。名残惜しい夜を抱くトンネルを尻目に、山肌をこちょばす二両編成のいたずらっ子。ここでは環状的にならずにどこまでも行けるし、コンビニのアップルパイだってきどったふるまいができる。アナウンスは感情的にならないし、きれいな川が流れ続けていたって、変わらないものを信じて揺るり続ける穂の海。行き着く先のすべてがふるさとで、名前を知らないでいてくれる人がたくさんいて、そ